
変化した夫の帰宅パターンへの疑問
横浜市緑区中山町で夫と中学1年生の娘、小学3年生の息子と暮らすBさん(38歳・会計事務所勤務)が当探偵事務所にご相談されました。結婚13年目を迎えるBさんご夫婦は、共働きながらも協力し合い、順調な家庭生活を築いてこられました。
夫の健太郎さん(仮名、41歳)は横浜市内の建設会社で現場監督として勤務しており、これまでは午後6時頃には帰宅し、家族との時間を大切にする家庭的な男性でした。週末は子どもたちと公園に出かけたり、家族でドライブを楽しんだりと、理想的な父親像を体現していました。
帰宅時間の変化と疑問の芽生え
しかし、この4か月ほどの間に、夫の帰宅時間に大きな変化が現れ始めました。以前であれば午後6時頃には帰宅していた夫が、最近では「現場の都合で残業になった」「図面の修正で遅くなる」といった理由で、午後9時や10時まで帰宅しないことが週に2〜3回のペースで増えていました。
「最初は建設業界の忙しさだと思っていました。夏場は工期が詰まることもあるし、現場監督という責任ある立場なので仕方がないと...」とBさんは当時の心境を振り返ります。
夫の様子に見られた不自然な点
しかし、気になったのは帰宅時の夫の様子でした。本当に残業で疲れているのであれば、疲労感や現場での埃っぽさがあるはずですが、夫は比較的すっきりとした状態で帰宅することが多く、服装も整っていました。また、残業の詳細について質問しても、「現場のトラブルで」「書類作業が長引いて」といった曖昧な説明が多く、具体的な内容を話したがらない傾向が見られました。
さらに深刻だったのは、夫のスマートフォンの扱い方の変化でした。以前は家族の前でも普通に電話を取っていた夫が、最近は着信があると必ず別の部屋に移動してから応答するようになりました。「仕事の電話は家族に聞かせるほどのことじゃない」と説明していましたが、その頻度は仕事の連絡としては異常に多く、休日でも頻繁に電話を受けるようになっていました。
規則的すぎる残業パターン
決定的だったのは、夫の残業パターンが不自然だったことです。建設現場の仕事であれば、天候や工期の都合で残業が発生するのは理解できますが、夫の残業は毎週火曜日と金曜日に集中しており、あまりにも規則的でした。本当の現場作業であれば、もっと不規則なパターンになるはずでした。
これらの変化が重なった時、Bさんの心の中に「もしかして夫が浮気をしているのではないか」という疑念が芽生えました。13年間の結婚生活で築いてきた信頼を疑うことに大きな抵抗がありましたが、子どもたちの将来を考え、真実を確認する必要があると判断し、当探偵事務所への相談を決意されました。

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第1回調査:定時退社と密会相手の発見
調査計画の立案
ご依頼を受けた当探偵事務所では、まず夫の実際の勤務パターンを確認することから調査を開始しました。Bさんから提供された情報によると、夫の勤務先は横浜市緑区台村町にある建設会社で、通常の終業時間は午後5時30分でした。
調査計画として、まず夫が本当に残業をしているのか、それとも別の場所で時間を過ごしているのかを確認することにしました。夫の「残業」が集中している火曜日を調査日として選び、勤務先周辺での監視を開始しました。
定時退社の確認と着替えの発覚
調査開始日の火曜日、午後4時頃から建設会社周辺で監視を開始しました。午後5時30分、定刻通りに会社を出てきた夫を確認しました。この時点で「残業」という説明が嘘であることが判明しました。
さらに重要な発見がありました。夫は会社を出た後、会社の更衣室で作業着からカジュアルなシャツとスラックスに着替えていたのです。これは明らかに「残業」の説明と矛盾する行動で、どこかに出かける準備をしていることが推測されました。
新横浜駅への移動と待ち合わせ
着替えを済ませた夫は、徒歩で最寄りの中山駅に向かいました。中山駅でJR横浜線に乗車し、約15分後に新横浜駅で下車しました。調査員も同じ電車に乗り、適切な距離を保ちながら追跡を継続しました。
新横浜駅を出た夫は、駅前の商業施設に向かい、地下にあるカフェに入りました。午後6時15分頃、夫は奥の席で誰かを待つ様子を見せました。
密会相手の登場
約20分後、一人の女性がカフェに現れました。女性は30代前半と思われ、身長160センチほどの均整の取れた体型でした。肩までの長さの髪をきれいに整え、白いブラウスに紺のスカートという、オフィスカジュアルな装いでした。化粧も上品に施されており、知的で洗練された印象を与えていました。
女性を見つけた夫の表情は一変し、明るい笑顔になりました。立ち上がって手を振り、女性も笑顔で応えました。二人は軽いハグを交わし、その親密さは明らかに同僚や友人を超えた関係であることを示していました。
第2回調査:継続的な関係の確認
定期的な密会パターンの確認
初回調査から1週間後、同じ火曜日に2回目の調査を実施しました。驚くべきことに、夫は全く同じパターンで行動していました。定時退社、着替え、新横浜駅前のカフェでの待ち合わせ、そして同じ女性との密会が確認されました。
この規則性は、二人の関係が偶然の出会いではなく、計画的で継続的な関係であることを明確に示していました。
ホテル利用の確認
2回目の調査では、より重要な証拠を掴むことができました。カフェでの約40分間の会話の後、二人は新横浜アリーナ近くのビジネスホテルに向かいました。夫が慣れた様子で手続きを行い、女性は少し離れた場所で待機していました。
ホテルでの滞在時間は約2時間に及び、これは明らかに性的関係を持った証拠となりました。午後9時頃にホテルを出た二人は、時間をずらして別々に帰路につきました。
夫は新横浜駅からJR横浜線で中山駅に戻り、駅前のコンビニエンスストアで缶コーヒーと軽食を購入していました。これは「残業で疲れた」というアリバイを作るための行動と思われました。午後10時頃、夫は自宅に帰宅し、Bさんには「現場でトラブルがあって残業が長引いた」と説明していました。
第3回調査:決定的証拠の収集
金曜日の密会調査
3回目の調査では、夫の密会パターンのもう一つの曜日である金曜日を対象としました。この日も全く同じパターンが確認され、二人の関係が週2回の定期的なスケジュールで行われていることが明らかになりました。
より親密な関係の確認
3回目の調査では、二人がより親密な時間を過ごす様子が確認されました。今回は港北ニュータウンのショッピングモールでデートを楽しんだ後、レストランで食事をし、その後ホテルに宿泊するという完全にプライベートなデートコースでした。
特に注目すべきは、レストランで夫が女性にアクセサリーをプレゼントする場面が撮影されたことです。これは単なる肉体関係ではなく、深い愛情に基づいた関係であることを示していました。
公園での親密な時間
食事の後、二人は近くの公園を散策しました。人通りの少ない場所で、二人は手をつないで歩き、ベンチで身を寄せ合いながら親密な会話を交わしていました。別れ際には軽いハグと頬へのキスを交わし、恋人同士であることを示す決定的な証拠が確認されました。
適切な距離から観察した結果、二人の深い感情的結びつきが明らかでした。また、可能な範囲での音声収集により、恋愛関係を示唆する会話の断片も記録され、二人の関係が一時的なものではないことが確認されました。
密会相手の身元調査と関係の背景
女性の身元特定
3回の調査を通じて女性の行動パターンと得られた情報を基に、女性の身元調査を実施しました。調査の結果、女性は横浜市内の建設関連会社で設計士として勤務する佐藤美奈子さん(仮名、32歳)であることが判明しました。佐藤さんは独身で、現在一人暮らしをしていました。
出会いのきっかけと関係の発展
さらに詳細な調査により、夫と佐藤さんの出会いのきっかけも明らかになりました。佐藤さんが勤務する設計会社は、夫の勤務先である建設会社の協力会社でした。約6か月前に共同プロジェクトを担当したことがきっかけで知り合い、最初は純粋に仕事上の関係から始まっていました。
夫の同僚への聞き込みにより、最近夫が「優秀な女性設計士がいる」「仕事の相談をしている」と話していたことが判明しました。最初は仕事上のパートナーとして始まった関係でしたが、プロジェクトを通じて共に過ごす時間が増え、次第に恋愛関係に発展していったのです。
夫の心理的背景と不倫に至る経緯
中年期の自己実現への欲求
この事例の特徴は、仕事上のパートナーシップから発展した不倫であることです。調査過程で明らかになった夫の言動から、以下のような心理的要因が浮かび上がりました。
まず、中年期における自己実現への欲求がありました。41歳という年齢で、現場監督として一定の成功は収めていましたが、より創造的で知的な仕事への憧れがありました。佐藤さんとの仕事を通じて、設計という創造的な分野に触れることで、新たな刺激と充実感を得ていました。
家庭内での役割固定化への不満
次に、家庭内での役割の固定化に対する不満もありました。13年間の結婚生活で、夫は「稼ぎ手」「父親」という役割に固定化され、一人の男性としての魅力や個性を表現する機会が減少していました。佐藤さんとの関係では、仕事のパートナーとして、そして一人の男性として新鮮な自分を発見できていました。
知的刺激への渇望
さらに、知的な刺激への渇望も関係していました。建設現場での体力的な仕事に慣れていた夫にとって、佐藤さんとの設計に関する議論や、彼女の知識と経験は大きな刺激となっていました。家庭では得られない知的な交流を佐藤さんとの関係で求めていたのです。
決定的証拠による現実との対峙
調査報告書の受領と衝撃
当探偵事務所がまとめた調査報告書をお受け取りになったBさんは、予想していたこととはいえ、13年間の結婚生活で築いてきた信頼が裏切られた現実に深いショックを受けられました。特に、夫が「残業」と言いながら実際には女性と密会を重ねていたという事実は、Bさんにとって受け入れがたいものでした。
「まさか『残業』と言って浮気をしていたなんて...。しかも週に2回も定期的に。仕事で疲れたふりをして、実際にはこんなことをしていたなんて信じられません」とBさんは語られました。
法的に有効な証拠の確保
報告書には、新横浜駅前での定期的な密会、ホテルでの宿泊記録、親密な関係を示す行動記録、そして継続的な関係を裏付ける詳細な証拠が含まれていました。特に、複数回にわたるホテル利用の記録と、公園での親密な接触の写真は、不貞行為の決定的な証拠となりました。
Bさんは深いショックを受けながらも、比較的冷静に状況を分析されました。「子どもたちのことを第一に考えなければならない。でも、このような裏切りを続けられては、家族として成り立たない」との判断を下されました。
弁護士との相談開始
現在Bさんは、子どもたちに与える影響を最小限に抑えながら、離婚に詳しい弁護士とご相談を進めています。段階的に収集された証拠、ホテル宿泊記録、継続的な関係を示す行動記録、感情的結びつきを示す状況証拠など、法廷で有効な証拠が十分に揃っているため、弁護士からも「非常に有利な条件で進められる」との見解をいただいています。
家族関係の今後と子どもたちへの配慮
子どもたちへの心理的影響の最小化
現在Bさんが最も重要視しているのは、子どもたちへの影響を最小限に抑えることです。中学1年生の娘と小学3年生の息子は、父親の行動に薄々気づいている様子もあり、適切な説明と心理的ケアが必要な状況です。
Bさんは子どもたちの心理的ダメージを軽減するため、専門のカウンセラーとの相談も検討しています。また、離婚が避けられない場合でも、子どもたちが父親との関係を完全に断絶することなく、健全な成長を続けられるような環境づくりを重視しています。
夫への要求と今後の見通し
一方で、夫に対しては不倫関係の完全な清算と、家族への誠実な謝罪を求めています。しかし、調査結果から判断する限り、夫と佐藤さんの関係は深い感情的結びつきを持った本格的なものであり、簡単に解決できる問題ではないと推測されます。
この事例から学ぶべき教訓と警告
「残業」を装った不倫の見抜き方
今回の調査は、「残業」という説明に隠された不倫の実態を明らかにしました。配偶者の説明と実際の勤務状況、帰宅時の様子、残業パターンの規則性などを注意深く観察することで、矛盾点を発見することができます。
特に重要なのは、配偶者の生活リズムの変化を見逃さないことです。帰宅時間の変化、服装への気遣い、スマートフォンの扱い方の変化など、小さな変化でも複数重なると大きな意味を持つことがあります。
職場関係から発展する不倫のリスク
また、職場関係から発展する不倫の危険性も改めて確認されました。共通のプロジェクトや業務を通じて親密になった異性との関係は、最初は純粋な仕事上の関係でも、時間と共に恋愛関係に発展するリスクがあります。
家族の将来を考えた対応の重要性
現在Bさんは、この困難な状況に対して子どもたちの将来を最優先に考えた対応を検討されています。13年間の結婚生活の中で起きた問題を真摯に受け止め、家族全体にとって最善の選択を模索されています。
真実を知ることは辛いものですが、家族の将来に向けた正しい判断を下すためには必要不可欠です。同様のお悩みを抱えている方は、一人で悩まず専門家にご相談されることをお勧めいたします。
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