8年間の結婚生活で初めて感じた違和感

Aさん(34歳・専業主婦)から相談の電話があったのは、11月の平日の午後でした。横浜市港南区の一戸建てで夫と幼稚園年長の娘との3人暮らし。結婚8年目を迎えるAさんご夫婦は、娘の小学校受験を控え、家族一丸となって準備に取り組んでいる大切な時期でした。

責任感の強い理想的な夫

夫の健太郎さん(仮名・37歳)はみなとみらいの中堅商社で営業課長を務めており、責任感が強く家族思いの性格で知られていました。平日は朝8時に最寄りの上大岡駅から京急線で出勤し、通常であれば午後7時頃には帰宅する規則正しい生活。休日は娘との時間を大切にし、近所の久良岐公園で遊んだり、家族で山下公園にお出かけしたりする理想的な父親でもありました。

「健太郎は本当にまじめで、家族のことを第一に考えてくれる人なんです。だからこそ、最近の変化が気になって仕方がないんです」

Aさんの声には、8年間支えてくれた夫への信頼と、それを揺るがす不安が交錯していました。

4か月前から始まった帰宅時間の遅れ

変化が現れ始めたのは、4か月ほど前からでした。最も顕著だったのは、仕事帰りに買い物をすることで帰宅時間が遅れることが急激に増えたことでした。以前であれば直帰することが多かったのに、最近は「食材を買ってくる」「日用品を見てくる」といった理由で、週に2〜3回のペースで買い物をしてから帰宅するようになりました。

「最初は家族のために買い物をしてくれているんだと思って、むしろ感謝していました。でも、だんだんおかしいなって...」

買い物内容と時間の不自然な関係

気になったのは、健太郎さんが買ってくる商品と帰宅の遅れ時間の関係でした。2時間30分も帰宅が遅れたにも関わらず、持ち帰る商品は冷凍食品1品とパン数個といった少量なことが多くなりました。

「スーパーで2時間半もかけて、これだけ?って思うことが増えたんです。しかも値段を見ると、普段の倍くらい高い商品ばかりで」

健太郎さんは「良いものを選んでいたら時間がかかった」「混んでいて時間がかかった」と説明していましたが、平日の夜にそこまで混雑するスーパーは考えにくく、Aさんは次第に疑問を抱くようになりました。

買い物先についての曖昧な説明

さらに不自然だったのは、Aさんが「今日はどこで買い物してきたの?」と尋ねた時の健太郎さんの答えでした。「職場の近くで」「帰り道で」「関内の方で」といった曖昧な返答が続き、毎回微妙に違う説明をしていました。

具体的な店名を聞いても、「大きなスーパー」「駅ビルの中」といった漠然とした説明ばかり。以前の健太郎さんなら、「上大岡京急で特売をやっていた」など、もっと具体的に話してくれていたのに、最近は詳細を避けるような反応が目立ちました。

「営業の仕事で横浜市内の色々な場所に行くから、買い物する場所も色々なんだろうけど、なんとなく歯切れが悪いというか...」

スマートフォンの使い方の変化

また、健太郎さんのスマートフォンの扱い方にも変化がありました。以前は家族と過ごす時間中はスマートフォンをあまり気にしていなかったのに、最近は頻繁にメッセージをチェックし、時には別の部屋に移動して通話をすることもありました。

「会社の部下からの相談」と説明していましたが、その頻度は業務上必要な範囲を明らかに超えていました。休日や夜間でも頻繁に連絡が来るようになり、その都度健太郎さんは慌てたような様子でスマートフォンを確認していました。

これらの変化が重なった時、Aさんの心の中に「もしかして浮気をしているのではないか」という疑念が芽生えました。特に、買い物という日常的な行為の裏に何かを隠しているような不自然さを感じ、真相を確かめるために当探偵事務所に調査を依頼されることを決意したのです。

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調査開始:みなとみらいからの行動追跡

ご依頼を受けた当事務所では、まず健太郎さんの帰宅パターンを分析しました。Aさんから提供された情報によると、買い物での帰宅の遅れは主に火曜日と木曜日に集中しており、通常の帰宅時間である午後7時から実際の帰宅時間である午後9時30分まで、約2時間30分の遅れが生じていることが判明しました。

追跡調査の開始

調査開始日として選んだのは、ある木曜日でした。午後6時頃から健太郎さんのみなとみらいの勤務先周辺で監視を開始し、退勤を確認しました。健太郎さんは午後6時20分に勤務先を出ると、いつものみなとみらい線で桜木町方面に向かうのではなく、JR根岸線で関内駅方向に向かいました。

健太郎さんの表情は明るく、足取りも軽やかでした。電車に乗る際も、どこか楽しみにしているような様子が見て取れました。

約15分後、健太郎さんは関内駅で下車しました。平日の夜で人通りもそれなりにある場所でしたが、健太郎さんは駅前の商業施設には向かわず、住宅街の方向に歩いて行きました。

計画的な待ち合わせの発見

約10分歩いた先の小さな公園で、健太郎さんは立ち止まりました。ベンチに座り、スマートフォンを確認しながら誰かを待っている様子でした。人通りが少なく、周囲から見えにくい場所を選んでいることが分かりました。

約15分後、一人の女性が現れました。30代前半と推定される女性で、仕事帰りと思われる服装でした。健太郎さんを見つけると、軽く手を振って近づいてきました。

二人は軽い会釈を交わした後、ベンチに並んで座りました。人目の少ない場所を選んでいることや、待ち合わせ時間が一致していることから、事前に約束していた密会と推測されました。

段階的に深まる親密な関係

公園のベンチで約30分間、二人は会話していました。調査員は適切な距離を保ちながら観察を続けました。最初は適度な距離を保っていましたが、時間が経つにつれて徐々に距離が縮まっていく様子が確認されました。

人目の少ない場所での親密な行動

公園という人目の少ない環境で、二人はより親密な行動を取り始めました。女性が健太郎さんの腕に手を置いたり、健太郎さんが女性の肩を軽く抱いたりする様子が確認されました。

その後、二人は手をつないで公園を出ました。夜の住宅街を歩く二人の様子は、恋人同士のものでした。向かった先は、関内駅から少し離れた場所にある小さなレストランでした。

レストランでの食事と関係の深さ

レストランでは奥の席に座り、対面ではなく隣同士に座っていました。調査員は適切な距離を保ちながら観察を続けました。

食事中の二人の様子は、同僚以上の関係を示していました。女性が健太郎さんに食べ物を取り分けてあげたり、健太郎さんが女性の手を握ったりする場面が確認されました。二人の距離感や仕草から、恋人関係にあると推測されました。

約1時間30分の食事の後、二人はレストランを出ました。会計は健太郎さんが済ませ、女性が感謝を込めて健太郎さんの腕を軽く抱く場面も確認されました。

不適切な関係を示す親密な場面

レストランを出た二人は、さらに人目の少ない場所に移動しました。近くにある小さな公園で、夜間のため人通りはほとんどありませんでした。

恋人関係を示す行動の確認

人目が全くない公園で、二人はベンチに座って抱き合いました。その後、キスを交わす場面が確認されました。この時点では、まだ法的な不貞行為の決定的証拠には至りませんでしたが、明らかに配偶者以外との不適切な関係を示す重要な証拠として記録されました。

約20分間の親密な時間の後、二人は名残惜しそうに別れの準備を始めました。再び抱き合い、健太郎さんがスマートフォンを取り出して画面を見せるような仕草をしていました。その後、女性も自分のスマートフォンを確認する様子から、何らかの連絡手段や予定について確認し合っていると推測されました。

巧妙な買い物アリバイの実行

午後9時頃、二人は別れました。まず女性が先に関内駅の方向に向かい、約10分後に健太郎さんも同じ方向に歩き始めました。時間差をつけることで、駅や電車内で一緒にいるところを見られるリスクを避ける慎重な行動でした。

計算されたアリバイ作り

健太郎さんは関内駅前の大型商業施設に立ち寄りました。店内では冷凍食品売り場とパン売り場を回り、冷凍チャーハン1個、菓子パン3個、そして高級な冷凍ステーキ1パックを購入しました。購入品は少量でしたが、高級品を含むことで「良いものを選んでいたら時間がかかった」という説明に整合性を持たせる計算された買い物でした。

その後京急線で上大岡駅経由で帰宅し、後日Aさんにお聞きしたところ、健太郎さんは「関内の商業施設で買い物をしてきた。良い冷凍ステーキがあったから選ぶのに時間がかかった」と説明し、実際に購入品を見せていたとのことでした。しかし、2時間30分という帰宅の遅れに対して、実際の買い物時間は15分程度と推測され、大部分の時間は密会に費やされていたことが明らかでした。

継続調査で判明した決定的証拠と身元特定

初回調査で不適切な関係は確認できたものの、法的に有効な不貞行為の証拠を得るため、当事務所では更なる継続調査を実施しました。3回目の調査において、ついに決定的な場面を捉えることができました。

ホテル利用の確認と不倫相手の身元判明

ある木曜日の調査で、二人はいつものレストランでの食事の後、桜木町駅前のビジネスホテルに向かいました。健太郎さんが先にフロントで手続きを済ませ、約5分後に女性も同じホテルに入っていく様子が確認されました。

ホテルの入退館時刻を記録した結果、二人は約2時間同じホテル内に滞在していました。退館時も同様に時間差をつけており、人目を避ける慎重な行動を取っていました。この証拠により、肉体関係を伴う不貞行為があったと推定される決定的な証拠を得ることができました。

継続的な調査により、女性の身元についても詳細が判明しました。調査員が女性の行動を追跡した結果、彼女は健太郎さんと同じ商社のみなとみらい本社に勤務する営業部の係長であることが確認されました。

氏名は田中美保さん(仮名・32歳)で、東戸塚駅から徒歩10分の距離にあるマンションに居住していることも判明しました。車のナンバーと行動パターンから住所を特定し、表札と郵便受けの確認により氏名も確認できました。

職場関係と出会いの経緯

後日の詳細調査により、二人の関係性についても明らかになりました。田中さんは約1年前に大阪支店からみなとみらい本社に異動してきた営業係長で、健太郎さんとは同じフロアで勤務していました。健太郎さんが営業課長として田中さんの業務指導を担当したことが関係の始まりと推測されます。

異動当初は業務上の指導関係でしたが、約4か月前から私的な関係に発展したと考えられます。これはAさんが気づいた健太郎さんの行動変化の時期と一致しています。

関係の継続性と計画性

その後の調査でも、同様のパターンが複数回確認されました。月に4〜5回のペースでホテルを利用しており、単発的な関係ではなく継続的で計画的な不倫関係であることが明らかになりました。

密会は毎週火曜日と木曜日に行われており、待ち合わせ場所も関内周辺の人目の少ない公園や住宅街を選び、時間も午後7時頃で統一されていました。これほど規則的なスケジュールは、偶発的な関係ではなく、計画的で継続的な不倫関係であることを示していました。

興味深いことに、健太郎さんは毎回異なる商業施設で買い物をしていました。関内の商業施設、桜木町のショッピングセンター、上大岡京急百貨店など、場所を変えることで「色々な店を見て回った」という説明を可能にする計算された行動でした。

法的に有効な証拠の収集完了

当探偵事務所では、今後の法的手続きに必要な証拠を体系的に収集いたしました。

不貞行為を立証する決定的証拠

収集した証拠には、ホテルへの入退館記録と写真、同伴での滞在時間の詳細な記録が含まれます。これらは配偶者以外との肉体関係を推定させる法的に有効な証拠として、不貞行為の立証に十分な内容となっています。

公園でのキスシーンやレストランでの親密な食事風景の写真も、関係の親密さを示す補強証拠として重要な意味を持ちます。手をつないで歩く姿の連続写真や抱擁する場面の写真と合わせて、二人の関係が単なる職場の同僚を超えた恋愛関係であることを明確に示しています。

慰謝料請求に必要な相手方情報

不倫相手である田中美保さんの詳細情報も完全に特定済みです。氏名、年齢、東戸塚の住所に加えて、健太郎さんと同じ商社のみなとみらい本社営業部係長という勤務先情報、そして関係開始時期と継続期間、密会の頻度と場所まで詳細に記録されています。

これらの情報により、配偶者である健太郎さんだけでなく、不倫相手の田中さんに対しても法的根拠に基づいた慰謝料請求が可能となります。

Aさんの決断と今後の対応

当探偵事務所がまとめた調査報告書をお受け取りになったAさんは、予想していたこととはいえ、8年間の結婚生活で築いてきた信頼が裏切られた現実に深いショックを受けられました。

受け入れがたい現実

「買い物と言いながら、まさか同じ会社の女性と関内でホテルまで利用していたなんて...。しかも定期的に、計画的に。買い物も本当にしているから、私は全然気づかなかった」

報告書には、健太郎さんと田中さんの密会現場の写真、公園でのキスシーン、レストランでの親密な様子、そして決定的なホテル利用の証拠など、二人の関係を示す詳細な証拠が含まれていました。特に、計画的な待ち合わせとアリバイ作りの工作は、一時的な出来心ではなく、継続的で確信的な不倫関係であることを示していました。

娘の受験を第一に考えた慎重な判断

Aさんは深いショックを受けながらも、冷静に今後の対応を検討されました。「娘の受験が最優先です。でも、このような裏切りを見過ごすことはできません。受験が終わったら、きちんと話し合いたいと思います」

現在Aさんは、娘の受験に影響を与えないよう配慮しながら、弁護士との相談を開始されています。収集された証拠は法的にも有効なものであり、今後の協議において重要な材料になると考えられます。

この事例から学ぶべき教訓

今回の調査は、日常的な行動に隠された不倫の実態を明らかにした典型例でした。「買い物」という身近な行為を口実にした不倫でしたが、注意深く観察すれば多くの矛盾点を発見できました。

時間と成果の不一致に注目

最も重要な手がかりは、かけた時間と買い物の成果の不一致でした。長時間の帰宅の遅れに対して購入品が不自然に少ない、または高額商品を少量だけという状況は、時間の大部分が別の目的に使われていることを示していました。

説明の曖昧さと一貫性の欠如

また、買い物先についての説明が曖昧で一貫性がないことも重要な指標でした。具体的な店名を避ける、詳細を聞かれると話題を変える、毎回微妙に違う説明をするといった行動は、何かを隠している明確な兆候でした。

巧妙なアリバイ工作の発見

今回の事例では、健太郎さんが非常に巧妙にアリバイを作っていたことも特徴的でした。実際に買い物もしているため一見自然に見えますが、時間の大部分は密会に使われていました。このような計算的な工作は、継続的で確信的な不倫関係の証拠でもありました。

専門調査による身元特定の重要性

今回の調査では、不倫相手の身元を完全に特定できたことが大きな成果でした。氏名、住所、勤務先、そして健太郎さんとの職場での関係まで明らかにしたことで、Aさんは今後の対応を具体的に検討することが可能になりました。

地域の地理を活かした調査の優位性

横浜という土地柄を熟知した当事務所だからこそ、みなとみらいから関内、上大岡といった健太郎さんの行動範囲を正確に把握し、効率的な調査を実施できました。地域密着型の探偵事務所の強みが発揮された事例と言えるでしょう。

現在Aさんは、この困難な状況に対して娘の将来を最優先に考えながら、冷静に対応されています。8年間の結婚生活と家族の将来を真剣に考え、感情的にならずに最善の選択を模索されています。

パートナーの行動に不自然な変化が見られる場合、それには必ず理由があります。小さな矛盾を見逃さず、専門的な調査により真実を明らかにすることで、人生の重要な決断を下すことが可能になります。

真実を知ることは辛いものですが、家族の将来のためには必要な選択です。同様のお悩みを抱えている方は、一人で悩まず横浜地域に精通した専門家にご相談されることをお勧めいたします。

※プライバシー保護の観点から、依頼者および関係者の個人情報は変更して記載しています。

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