
依頼の背景
週2回の午後外出に感じた違和感
妻の午後の外出が突然週に2回以上になったことに、Bさん(42歳・会社員)は最初こそ気にしていませんでした。横浜市港南区で小学生の娘と3人で暮らす結婚12年目の夫婦は、娘の小学校受験を成功させたばかりで、家族の将来は順調に進んでいるように見えました。
妻のCさん(38歳)は結婚を機に正社員を退職し、現在は午前中のパート勤務をしながら家庭を支えていました。平日は午前中にパートに出かけ、午後2時頃には帰宅していました。娘は小学校に入学してからは学童保育を利用しており、妻は午後6時頃にお迎えに行く生活パターンでした。そのため、午後2時から6時までは比較的自由な時間があり、以前は家事や買い物、たまにママ友とのランチなどで過ごしていました。
「娘が小学校に入学して学童保育を利用するようになってから、妻にも少し自由な時間ができました。ママ友の付き合いも大切ですし、妻にもリフレッシュが必要だろうと最初は思っていました」とBさんは振り返ります。
変化の兆候とスマートフォンの扱い
しかし、この4か月ほどの間に、妻の様子にさまざまな変化に気づくようになりました。夜の夫婦の時間に妻を見ていると、以前に比べて身なりや装いへの関心が明らかに高まっていることに気づきました。普段着でも以前よりおしゃれなものを選ぶようになっていました。また、Bさんが仕事から帰宅した際に、妻から普段使わなかった香水の匂いを感じることが増えていました。
さらに気になったのは、Bさんが仕事から帰宅した後に感じる妻の様子の変化でした。以前は一日の出来事や友人との話題を楽しそうに話してくれていたのに、最近は「今日も充実していた」「楽しい一日だった」といった簡潔な感想しか聞かせてくれなくなりました。具体的にどこで何をしていたのかを尋ねても、「いろいろと用事があって」「友人と会っていて」といった曖昧な返答が多くなっていました。
決定的だったのは、妻のスマートフォンの扱い方が変わったことでした。以前は家族で過ごす時間中でも普通にスマートフォンを使用していたのに、最近は常に画面を下向きにして置き、通知音が鳴ると慌てて確認するようになりました。また、入浴時にもスマートフォンを洗面所に持参するようになり、家族との時間中でも頻繁にメッセージのやり取りをしている様子が見られました。メッセージが来ると嬉しそうな表情を見せることも増えていました。
これらの変化が重なった時、Bさんの心の中に「もしかして妻が浮気をしているのではないか」という疑念が芽生えました。しかし、12年間築いてきた夫婦の信頼関係を疑うことへの躊躇もあり、しばらくは様子を見ていました。しかし、疑念は日増しに強くなり、真実を知るために当探偵事務所に調査を依頼されることを決意しました。

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初回調査の実施
金沢区の公園駐車場での待ち合わせを発見
ご依頼を受けた当事務所では、まず妻の行動について詳細な聞き取りを行いました。Bさんによると、妻の様子に明らかな変化があり、スマートフォンの扱い方や身なりへの関心、帰宅後の会話の様子などが以前と大きく異なっているとのことでした。当事務所では数日間の予備調査を実施し、妻の外出パターンを把握することから開始しました。
予備調査の結果、妻が火曜日と木曜日に外出することが多いことが判明しました。そこで、まず火曜日を初回調査日として選定し、必要に応じて木曜日に追加調査を行う計画を立てました。午後12時30分頃から妻の動向を監視していると、午後1時15分に妻は自宅を出ました。おしゃれなワンピースに軽いジャケットを羽織った装いで、自家用車で外出しました。
妻の運転する車は、当初自宅周辺の商業地域に向かうように見えました。しかし、予想に反して車は横浜市金沢区方面に向かいました。約25分の走行後、車は金沢区釜利谷西の住宅地にある小さな公園近くの駐車場に到着しました。
この公園は地元住民が散歩や子供の遊び場として利用する静かな場所で、平日の昼間は人通りも少なく、駐車場も空いていました。妻は駐車場の奥まった場所に車を停め、エンジンを切って車内で待機する様子を見せました。
約10分後、一台の車が駐車場に入ってきました。白いセダンから降りてきたのは、40代前半と思われる男性でした。身長175センチほどの中肉中背で、ビジネススーツを着用していることから、会社員と推測されました。男性は妻の車を見つけると、助手席に乗り込みました。
二人の再会の様子は親しみやすく、明らかに初対面ではありませんでした。男性が乗車後、二人は自然に会話を始めました。車内での距離も近く、時折男性が妻の手に触れる場面も確認されました。
車内での親密な時間とレストランでのデート
公園駐車場での車内滞在時間は1時間20分に及びました。調査員は適切な距離を保ちながら、望遠カメラで車内の様子を観察しました。二人は終始笑顔で会話を楽しんでおり、男性が妻の髪を軽く撫でる場面や、妻が男性の肩に寄りかかる場面も確認されました。さらに、車内で二人がキスを交わす場面も撮影することができ、明らかに恋人同士の関係であることが証明されました。
午後2時40分頃、二人は車から降りました。男性は自分の車に戻り、妻は自分の車に戻りました。その後、二台の車は連なって公園を離れ、金沢八景駅方面に向かいました。
約15分後、二台の車は金沢八景駅近くの商業地域に到着しました。妻と男性は駅前の立体駐車場にそれぞれ車を停め、徒歩で駅周辺の商業施設に向かいました。二人が入ったのは、落ち着いた雰囲気のイタリアンレストランでした。
調査員は店の外から窓越しに二人の様子を観察しました。奥のテーブル席に案内された二人は、対面ではなく隣り合って座っていました。ランチタイムということもあり、他の客もいましたが、二人の親密さは際立っていました。食事中、男性が妻の手を握る場面や、妻が男性の腕に頬を寄せる場面も確認され、公然と愛情表現を行っていました。
レストランでの食事は約1時間30分続きました。その間、二人は終始笑顔で会話を楽しみ、時折写真を撮り合う場面も見られました。特に印象的だったのは、乾杯の際に二人がグラスを合わせる仕草で、これは恋人特有の親密な行動でした。
午後4時30分頃、二人はレストランを出ました。駐車場まで手を繋いで歩き、それぞれの車に向かう際も会話を続けていました。最後に軽いハグを交わして別れました。この際、調査員は男性の車両ナンバーを確認し、後の身元調査に備えました。
妻は午後5時頃に帰宅し、その日の夕食時にBさんが外出について尋ねると、「友人と楽しくランチしてきた」と報告していました。
決定的証拠の確保
ラブホテルでの不貞行為を確認
初回調査でキスシーンやレストランでのデートが確認されましたが、法的な不貞行為の証拠としては不十分でした。そこで計画通り、同じ週の木曜日に決定的証拠を確保するための2回目の調査を実施しました。
この日も妻は同様に「友人とのランチ」として午後1時頃に外出しました。妻の車は前回と同じルートを辿り、金沢区の住宅街にある駐車場に向かいました。到着から約15分後、前回と同じ男性の車が現れ、男性が妻の車に乗り込みました。
約30分の車内滞在の後、二人は妻の車で移動を開始し、金沢区内のラブホテル街に向かいました。妻の運転する車は、人目につきにくい場所にある中規模のラブホテルの駐車場に入りました。二人は車から降りて、手を繋いでホテルのフロントに向かう姿が確認されました。
調査員は適切な距離からホテルの入口を監視し、二人がホテル内に入る決定的瞬間を撮影しました。約2時間の滞在後、二人がホテルから出てくる様子も確認されました。平日昼間にラブホテルで長時間過ごしたことは、法的な不貞行為の明確な証拠となります。二人は駐車場で軽くキスを交わして別れ、妻は午後4時30分頃に帰宅しました。
男性の身元特定と関係性の解明
不動産会社経営者の正体が判明
決定的証拠を確認した後、当事務所では初回調査で確認した車両ナンバーを基に男性の身元調査を実施しました。車両ナンバーの照合と行動パターンの分析により、男性の正体を特定する作業を進めました。
調査の結果、男性は横浜市磯子区で不動産会社を経営する田村光一さん(仮名、43歳)であることが判明しました。田村さんは既婚者で、自宅からは妻と高校生と思われる息子が出入りする様子が確認されました。田村さんの会社は磯子区杉田に所在し、代表取締役を務めていました。田村さんの自宅は同区洋光台であることが特定されました。
住宅購入を機とした出会いから不倫関係へ
さらに調査を進めると、妻と田村さんの出会いのきっかけも明らかになりました。Bさん一家が約2年前に現在の住宅を購入した際、仲介を担当したのが田村さんの会社でした。当時の担当者は別の社員でしたが、契約後のアフターフォローで田村さんと接点を持つようになったのです。
最初は住宅に関する相談や近隣情報の提供といった業務上の関係でしたが、この4か月ほどの間に私的な連絡を取り合うようになっていました。田村さんの不動産会社では顧客との関係維持のため定期的な連絡を行っており、その過程で個人的な関係に発展していったのです。
この事例の特徴は、不動産取引という正当な業務関係から発展した不倫関係であることです。不動産業界では顧客との長期的な関係維持が重要で、契約後も定期的な連絡やアフターサービスが一般的です。このような業界の特性が、田村さんと妻の私的な関係発展を容易にしていました。
田村さんは「住宅の相談」「近隣の情報提供」「メンテナンスの件」といった業務上の理由を口実にして、妻との接触機会を増やしていました。また、田村さんが経営者という立場にあることも、平日昼間の自由な時間確保を可能にしていました。従業員に対しては「営業活動」「顧客訪問」と説明することで、長時間の外出を正当化できていたのです。
妻の側も、「友人とのランチ」「ママ友との付き合い」という説明により、平日昼間の外出時間を正当化していました。主婦という立場では平日昼間の自由時間が多く、不倫関係の継続に都合の良い環境が整っていたのです。しかし、妻は決して具体的な店名や友人名を言うことはなく、「職場の近くで」「帰り道で」といった曖昧な説明に終始していました。
このような状況下で、田村さんがBさんの妻と継続的な不倫関係を続けていたことは、道徳的にも法的にも重大な問題でした。
調査結果と今後の対応
法的に有効な決定的証拠の確保
当事務所がまとめた調査報告書をお受け取りになったBさんは、予想していたこととはいえ、12年間の結婚生活で築いてきた信頼が裏切られた現実に大きなショックを受けられました。
報告書には、妻と田村さんの密会現場の写真、ラブホテルへの出入りを撮影した決定的な証拠写真、レストランでのデート写真、キスシーンの写真、そして田村さんの身元に関する詳細な情報が含まれていました。特にラブホテルでの証拠は、法的な不貞行為を証明する決定的な証拠として、慰謝料請求や離婚協議において極めて有効なものでした。
「『友人とのランチ』がすべて嘘だったなんて…。でも、疑いが確信に変わったことで、今後のことを冷静に考えられるようになりました。娘のことを一番に考えて、最善の決断をしたいと思います」とBさんは語られました。
Bさんは感情的になることなく、現実を受け入れる決意を固められました。特に小学生の娘への影響を最小限に抑えながら、適切な対応を取る必要がありました。娘の学校生活や将来に影響を与えないよう、慎重に進める必要がありました。
弁護士との連携による法的対応
調査報告書を受け取った週末、Bさんは当事務所が紹介した離婚問題に詳しい弁護士との相談を開始されました。ラブホテルでの証拠写真、2回の調査で確認された密会の行動パターン、田村さんの身元情報など、法廷で有効な証拠が十分に揃っていたため、弁護士からも「有利な条件で協議を進められる」との見解をいただけました。
同時に、不倫相手である田村さんに対する慰謝料請求についても検討を開始されました。田村さんが既婚者でありながら、同じく既婚の妻と継続的に不倫関係を続け、ラブホテルを利用していたことは明らかで、法的責任を追及する根拠は十分でした。
この事例から学ぶ教訓
不倫の兆候とパターン認識
今回の調査は、日常生活の中での小さな変化が大きな真実を物語っているという典型例でした。スマートフォンの扱い方の変化、身なりや装いへの関心の高まり、帰宅後の会話の変化といった、一つ一つは些細に見える変化が、総合的に判断すると明確な不倫の兆候を示していました。
2回の調査により、妻が同じ男性と親密な関係を持っていることが確認され、その関係が単なる友人関係ではないことが明らかになりました。
説明の曖昧さという重要な兆候
また、妻の説明の曖昧さも重要な兆候でした。以前は具体的だったランチの内容や友人の話題が漠然としたものに変わっていました。不倫している人は、特定される情報を避け、意図的に曖昧な説明をするという特徴があります。
パートナーの行動に一貫した変化が見られる場合、それは単なる憶測ではなく、具体的な理由がある可能性が高いのです。感情的になる前に、客観的な事実を確認することが、適切な判断を下すための第一歩となります。
現在の状況と今後の展開
現在Bさんは、娘の将来を最優先に考えながら、当事務所が紹介した弁護士と離婚協議を進められています。12年間の結婚生活に終止符を打つ決断は容易ではありませんでしたが、確実な証拠があることで、感情に左右されることなく冷静に対処できているとのことです。
真実を知ることは時として痛みを伴いますが、家族の将来に向けた正しい判断を下すためには必要不可欠です。もし同様のお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、一人で悩まず専門家にご相談されることをお勧めいたします。
※本事例は実際の調査に基づいていますが、プライバシー保護の観点から、個人が特定されないよう詳細を変更しています。記載されている地名や施設名についても、事例の理解を助けるために使用しており、実際の調査対象や関係者とは一切関係ありません。

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