この記事では、当探偵事務所が依頼を受けた人探し・行方・所在調査の事例を紹介します。
※プライバシー保護の観点から、依頼者、調査対象者の属性(年齢・性別・職業・住所)や依頼内容について、変更を加えています。
進学校に通う高校生の家出調査で早期発見に至った事例
依頼内容
神奈川県在住のご両親から、「突然家を出て戻ってこない高校3年生の息子の所在を調べてほしい」とのご相談を受け、当探偵事務所が所在調査を行った事例です。
対象者である息子さんは、地元でも有名な進学校に通う優秀な学生で、学校や家庭でのトラブルはこれまで一切なし。真面目で控えめな性格とのことでした。
ある日、突如として家を出たものの、音信が完全に途絶えたわけではなく、毎日メールで安否だけは知らせてくる状態でした。
しかし、帰宅を促す家族の呼びかけには一切応じず、依頼者も困惑。事件性は薄いと判断して警察への届出は控えつつ、学校に相談するとともに、当探偵事務所に調査をご依頼くださいました。
調査内容
まず、調査開始にあたり、依頼者ご家族と学校の担任教諭へのヒアリングを実施。いじめやトラブル、非行の前歴などが一切無いことが確認されました。
そのうえで、対象者の銀行口座から比較的多額の預金が引き出されていたこともわかり、今回の家出が突発的ではなく、ある程度計画的に準備されたものである可能性が浮上しました。
未成年者でありながら就業年齢には達していたため、「自立を考えている可能性」も視野に入れつつ、まずは宿泊施設を中心とした聞き込み調査を展開。ネットカフェ、カラオケボックス、簡易宿泊所、24時間営業の個室飲食店などを重点的に調査しました。
ある漫画喫茶の店員から「よく似た学生が来ていた」との目撃証言を得て、調査は一気に前進。現地での張り込みを実施した結果、調査開始から3日目にして、対象者の発見に成功しました。
スタッフがその場で本人に接触し、両親が心配して探していることを伝えると、少年は驚きつつも抵抗する様子はなく、むしろ「発見されて安心した」と語っていたのが印象的でした。
「家出したことは後悔している」「戻らなければと思っていたが、自分からは踏み出せなかった」と素直に語る様子から、内面的な葛藤が強かったことがうかがえました。
調査結果
この事例は、家出から3日という非常に短期間で発見・保護に至った早期解決の好例です。
後日、本人からの聞き取りで、家出の背景には大学受験を控えた強いストレスがあったことが明らかになりました。
日々の成績や将来への不安を一人で抱え込んでいたようで、誰にも相談できずに行動に至ったとのことです。
今回、保護者の判断で警察への届出は見送られましたが、早期に専門機関に依頼されたことが功を奏し、深刻なトラブルに発展する前に解決できました。
- 未成年者の家出は、初動が早ければ早いほど発見率が高い
- 所在確認後は、親子で話し合いの場を設け、原因の解消を図ることが重要
家出は「ただの反抗期」や「一時的なストレス」と軽視されがちですが、未成年の場合は犯罪被害に巻き込まれる危険性もあります。
早めの調査依頼によって、本人を守り、ご家族の不安を解消することができます。
当探偵事務所では、家出・失踪調査においても、単なる捜索にとどまらず、調査後の家族間の再構築も見据えたサポートを行っています。
お子様の行動に違和感を覚えた時、連絡はあるが帰ってこないときなど、少しでも不安を感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
初動の早さが、解決の早さに直結します。
取引先の失踪による債権回収を目的とした所在調査の事例
依頼内容
神奈川県で事業を営む依頼者(自営業者)から、「取引先の担当者が破産後に連絡を絶ち、所在不明となったので調査してほしい」とのご相談を受け、当探偵事務所が所在調査を行った事例です。
依頼者と対象者(債務者)は数年来の取引関係にあり、通常どおり商品を発注し、前金として約480万円を支払った直後、対象者の会社が突如として破産。
商品の納入もないまま、連絡は一切取れなくなり、担当者は電話にも出ず、メールの返信もなく、完全に音信不通の状態が2週間以上続いていたといいます。
返金を求めるべく連絡を試みるも全く反応がなく、事態を重く見た依頼者は、債権の回収と所在確認を目的として、当探偵事務所に調査を依頼されました。
調査内容
調査員はまず債務者の自宅を訪問。すでに生活の拠点として機能していない様子が確認され、持ち家や車両など、ほぼすべての資産に抵当が設定されていたことが分かりました。
このことから、破産申立てや任意整理などの債務整理が進行していると判断し、さらに財産処分に関与した不動産業者や破産管財人である弁護士、取引先の関連会社などにも情報提供を依頼しました。
その後の調査で、対象者が隣県に転居していたことが判明。当社の現地支局と連携し、スタッフ5名を動員した張り込み調査を実施しました。
現地では、逃亡の可能性を考慮して身柄確保を重視した調査が行われ、対象者の出入りを確認。本人に直接接触し、依頼者が調査を依頼していること、債権回収の意思があることを伝えました。
本人は逃亡の事実を認め、「資金繰りに行き詰まり、返金が不可能だと感じて逃げた」と説明。依頼者への謝罪の言葉もありましたが、返済の目途は立っていないとのことでした。
調査結果
本件では、調査契約に際し、成果報酬型の契約を採用。返金の実現を前提に、調査費用の一部を回収額から充当する形で合意されました。
当社では、所在が特定された時点で依頼者に弁護士を紹介し、法的な手続きを本格化。債務者に直接返済能力が無いことが明らかになったため、関係の深い関連会社との交渉を進めました。
- 結果的に、関連会社の所有資産の一部が返済原資に充てられ、全額の返金が実現
- 調査段階から法的措置への移行まで、スムーズに一貫した対応が行われた
今回のような債権回収案件では、債務者が意図的に所在を隠すケースが多く、調査の難易度は極めて高い傾向にあります。
中には海外へ逃亡した事例もあり、探偵事務所としての全国ネットワークや情報収集力が問われる領域です。
単に「居場所がわかった」だけでは解決には至らず、最終的には法的措置と資産の押さえが鍵となります。口頭での約束は無意味であり、弁護士による督促や差押手続きなど、法的手段を講じることが必須です。
なお、今回のような法人間の債権回収に限らず、以下のような金銭トラブルの調査も数多く対応しています:
- 慰謝料の支払いを拒否し音信不通になった元配偶者の所在調査
- 借金を踏み倒して失踪した元友人・知人の捜索
- 金銭を持ち逃げして逃げた婚約者・交際相手の調査
「泣き寝入りするしかない」と感じた時こそ、専門の調査機関にご相談ください。
当探偵事務所では、債務者の所在調査から、弁護士の紹介、法的措置まで一貫してサポート可能です。
お困りの方は、まずは一度お問い合わせください。時間が経つほど回収は困難になります。早急な行動が解決の鍵です。
借金を返したい──感謝の想いで旧友を探し出す人探し調査事例
依頼内容
依頼者は神奈川県内で自営業を営む40代の男性。かつて事業に失敗し、金銭的に窮地に立たされた際、親友である高校時代の同級生から150万円を無利息で借りた経験がありました。
返済の見通しも立たない状況にもかかわらず、相手からは一度も催促されることはなく、その信頼と温かさに深く感謝していたといいます。
数年後、依頼者の経済状況がようやく好転し、借金を返したいと考えるようになりましたが、その頃には友人は遠方に転居しており、連絡先も不明。
「このまま連絡も取れずに過ごすのは心苦しい」と、強い思いを抱いた依頼者は、当探偵事務所に人探し調査を依頼されました。
調査内容
依頼者と対象者が高校時代の同級生であったことから、当探偵事務所では当時の学校周辺や旧友たちから情報収集を開始。
しかし、対象者の両親はすでに他界しており、家族ルートでの情報収集は難航。こうした場合は、人づての聞き込みと並行して、データベースの照会が重要になります。
全国の公共・民間のデータベースに氏名情報を照会した結果、かつての勤務先が宮城県仙台市に関する情報を把握。さらに勤務先の関係者から現在の動向に関する手がかりを得ることに成功しました。
その後の詳細な所在確認と聞き込みは、仙台市に拠点を持つ当探偵事務所の支局スタッフが引き継ぎ。ローラー調査に近い形で地道な調査が続けられ、調査期間約1か月、延べ数十名のスタッフを投入してようやく本人の居住先を突き止めるに至りました。
調査結果およびその後
調査の結果、対象者は依頼者からお金を貸したことをしっかりと覚えていたものの、返済を求める意思はまったくなかったとのこと。
むしろ、依頼者が経済的に回復したことを知り、大いに喜び、返済の申し出にも快く応じてくれました。
再会を果たした二人は、かつての友情を取り戻し、現在でも定期的に連絡を取り合っているそうです。
金銭だけでなく、長年の想いと感謝の気持ちを届けることができたこの案件は、調査員にとっても印象深い事例となりました。
人探し調査は、名前以外の情報が乏しい場合、調査が長期化することもあります。
特に今回のように音信不通となって10年以上が経過しているケースでは、相応の時間と費用を見込む必要があります。
「どうしても会って伝えたいことがある」──そうした強い想いがあるなら、人探しの調査は大きな意味を持ちます。
逆に、「何となく会ってみたい」といった曖昧な動機では、コストとのバランスを見直すべき場合もあるでしょう。
また、調査の成功率を高め、期間を短縮するには、依頼者からの情報提供が非常に重要です。
どんな些細なことでも構いません。思い出のエピソードや手紙、年賀状、勤務先や居住地の記憶など、調査に活用できる要素は多岐にわたります。
当探偵事務所では、ご相談から調査後のフォローまでを一貫して対応しています。
初回のご相談・お見積りは無料ですので、「どうしても伝えたい言葉がある」そんなときは、どうぞ当探偵事務所にお声がけください。
海外留学から戻った女性が依頼──音信不通になった元恋人の行方調査事例
依頼内容
今回のご依頼者は、横浜市在住の30代女性。対象者は、学生時代から約3年間交際していた元恋人でした。
社会人になってからは自然な形で交際を解消したものの、その後も友人として断続的に連絡を取り合っており、良好な関係が続いていたとのことです。
しかし、依頼者が1年間の海外留学から帰国し、再び連絡を取ろうとしたところ、電話もメールもすべて音信不通。
共通の友人に尋ねたところ、対象者は留学中に会社を退職し、住まいも変えたとの話でしたが、それ以降の情報はなく、完全に所在不明となっていました。
「元恋人としてではなく、大切な友人として無事を確認したい」という想いから、当探偵事務所に行方調査のご依頼をいただきました。
調査内容
まず、依頼者から提供された情報の中で唯一の手がかりだった、男性のかつての勤務先に接触を試みました。
すると、退職時に「実家のある関西に戻って飲食店を始めたい」と話していたことが判明。さらに、その開業予定地がおおよそ大阪府堺市周辺であることもわかりました。
当探偵事務所では早速、堺市内および周辺の業者名簿を調査。男性の氏名をもとに照会しましたが、一致する店舗情報は見つかりませんでした。
そこで発想を転換し、インターネット上で「新規オープンの飲食店」に的を絞って調査を続行。結果として候補となる店舗を約10件まで絞り込み、すべてにコンタクトを取りました。
そのうちの一店舗──大阪市天王寺区にあるカフェのオーナーが、対象者の旧知の人物であることが判明。
このカフェは、対象者が学生時代にアルバイトをしていた場所であり、飲食業への思い入れを育んだ原点でもあったそうです。
現在もオーナーとの交流が続いており、対象者の近況や所在地を把握しているとのこと。事情を説明し、了承を得た上で連絡先を提供していただきました。
当探偵事務所の調査員が本人に電話で接触し、本人確認が取れたことで、調査は無事完了となりました。
調査結果およびその後
調査結果をご報告したところ、依頼者はすぐに元恋人へ連絡を取り、無事に再会を果たすことができたそうです。
現在も、良き友人としてお互いに連絡を取り合う関係が続いているとのことでした。
今回のように、対象者の連絡先も現住所も不明というケースでは、限られた情報から地道に手がかりを拾い上げていくことが重要です。
特に行方調査では、旧交の人物や勤務先、過去の生活圏などにアプローチし、少しずつ現在の所在に迫っていく調査力が問われます。
また、勤務先や不動産業者など第三者に接触する際には、探偵であることを伏せたうえで、自然な会話の中から有益な情報を引き出す高度な対人スキルが求められます。
特に「元カレ・元カノ」という関係性では、第三者が情報提供に消極的になるケースも多いため、自力での調査は困難を極めることが少なくありません。
無理に復縁を迫るのではなく、まずは相手の今の生活や気持ちを尊重することが大切です。
それでも、今回のように再会をきっかけに心の距離が再び縮まり、以前の関係に戻るケースも決して珍しくありません。
大切な人と再びつながりたい──その想いを叶えるために、当探偵事務所は一件一件、丁寧に行方調査を行っています。
相手の現在の状況を尊重しながら、静かに所在を確認したい方は、どうぞ当探偵事務所にご相談ください。
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