本記事では、当探偵事務所が依頼を受け、盗聴器発見に至った4つの事例を紹介します。
※プライバシー保護の観点から、依頼者の属性(年齢・性別・職業・住所)や依頼内容につき、一部変更を加えています。
【事例1】疑念が暴走…夫が仕掛けた盗聴器の衝撃的な目的
依頼者:30代女性(専業主婦)
調査依頼の経緯
横浜市中区のマンションに住む依頼者からの相談。「最近、夫の態度が冷たくなり、些細なことでも疑われるようになった」とのことで、当探偵事務所に盗聴器発見調査を依頼されました。
依頼者によると、「夫が自分の行動を異常なほど把握している」「男友達と話した内容まで細かく知っている」といった状況が続き、疑念を抱くようになったそうです。
特に、夫が「証拠はあるんだ」と発言した際、依頼者は驚きを隠せませんでした。夫婦間で浮気の話題になったことはなかったにもかかわらず、まるで依頼者が何か後ろめたいことをしているかのような口ぶりだったためです。
しかし、依頼者にはやましいことは一切なく、夫の態度が変わった理由も分かりませんでした。ただ、数日前に男友達と食事をした際、店内で何気なく会話をしていた内容を、夫がまるでその場にいたかのように詳細に知っていたことが気になりました。
そこで、「もしかして、家の中での会話がどこかで盗み聞きされているのではないか」と不安を感じ、当探偵事務所に調査を依頼しました。
調査開始と盗聴器の発見
まず、室内で盗聴波のスキャンを実施。リビング周辺で微弱な電波を検出し、発信源を特定するため専用機器で探索を開始しました。
最初に強い反応を示したのは、リビングの電源タップ。慎重に分解してみると、内部に偽装された小型の無線式盗聴器を発見しました。これは、24時間稼働できるタイプで、周囲の音を電波として送信する仕様のものでした。
さらに、寝室のクローゼットの奥にも不審なデバイスを発見。こちらは録音型で、一定時間ごとに音声データを記録し、後日回収して再生するタイプのものでした。
また、リビングにある固定電話の受話器の内部にも細工が施されており、通話内容を外部に送信する仕組みになっていました。
盗聴の背景と夫の目的
調査の結果、盗聴器が設置された時期は数カ月前と推定されました。依頼者がその期間に室内に不審者が出入りした形跡はなく、内部の人物、すなわち夫が仕掛けた可能性が高いと判断されました。
また、発見された盗聴器はいずれもインターネットで簡単に購入できる市販品で、特別な技術がなくても設置可能なタイプでした。依頼者が調査結果を夫に伝えたところ、夫は最初は否定しましたが、最終的には「浮気の証拠を掴むために設置した」と設置を認めました。
夫は、「最近、妻が男友達とやけに親しくしているように感じた」「会話の一部を録音し、浮気の証拠になると思った」と説明。しかし、実際には依頼者はただの友人と普通に会話をしていただけで、やましいことは何もありませんでした。
夫は録音した音声を何度も聞き直し、独自の解釈で浮気の証拠と決めつけていたことが判明しました。
その後の対応と法的措置
盗聴器発見後、依頼者に状況を詳しく説明し、今後の対応について以下のアドバイスを行いました。
- 盗聴器の証拠を写真に収め、弁護士に相談
- 夫との話し合いを録音し、法的に問題がある行為かを確認
- 家の防犯対策を強化し、新たな盗聴器が仕掛けられないようにする
- スマートフォンや自宅のWi-Fiネットワークのセキュリティを強化し、遠隔操作やデータ流出を防ぐ
後日、依頼者からの報告によると、弁護士に相談した結果、盗聴行為自体は直ちに違法行為にはならないものの、離婚調停や裁判になった際に「不法行為」として争う余地があると助言を受けたとのことでした。
また、依頼者は夫との関係を見直し、離婚を前提に話を進めることを決意したとも報告を受けました。
【事例2】恋人の異常な執着…同棲相手による盗聴被害
依頼者:20代女性(会社員)
調査依頼の経緯
横浜市港北区のアパートで同棲中の女性からの相談。「恋人が自分の行動を異常に把握している」とのことで、当探偵事務所に盗聴器発見調査を依頼されました。
依頼者によると、「恋人が自分のスケジュールや友人との会話の内容を事細かに知っていた」「話したばかりの話題を、まるで前から知っていたかのように話す」といった状況が続き、不審に思ったとのことでした。
また、特に不安を感じたのは、自宅での会話だけでなく、外出中の行動まで特定されていたことでした。SNSなどで一切共有していない情報が恋人に知られていることが何度もあり、監視されているのではないかと感じるようになったそうです。
調査開始と盗聴器の発見
まず、室内で盗聴波のスキャンを実施。リビング周辺で微弱な電波を検出し、発信源を特定するため専用機器で探索を開始しました。
最初に強い反応を示したのは、寝室のコンセント裏。慎重に分解して確認したところ、内部に偽装された小型の無線式盗聴器を発見しました。これは、24時間稼働できるタイプで、周囲の音を電波として送信する仕様のものでした。
さらに、リビングの照明器具内にも不審なデバイスを発見。こちらは録音型で、一定時間ごとに音声データを記録し、後日回収して再生するタイプのものでした。設置場所の特性上、依頼者の不在時に設置された可能性が高いことが分かりました。
また、依頼者のスマートフォンを調査したところ、遠隔監視アプリがインストールされていることが判明しました。このアプリは、通話履歴やGPS情報を定期的に送信しており、恋人が依頼者の行動を監視していた可能性が高まりました。
盗聴の背景と犯人の特定
調査の結果、恋人が以前から依頼者に対して疑念を抱いており、「他の異性と会っているのではないか」との疑念から監視目的で盗聴器を設置した可能性が浮上しました。
また、スマホの遠隔監視アプリについても、恋人が「心配だから」との理由で勝手にインストールした可能性が高く、依頼者は知らないうちに行動が監視されていたことになります。
その後の対応と防犯対策
盗聴器発見後、依頼者に状況を詳しく説明し、今後の対応について以下のアドバイスを行いました。
- 盗聴器の証拠を写真に収め、警察への相談を検討
- スマートフォンの設定を変更し、遠隔監視アプリを完全に削除
- 鍵の交換と防犯カメラの設置を行い、監視を防止
- 恋人との関係を見直し、ストーカー被害に発展しないよう対策を講じる
依頼者はすぐに恋人と話し合い、関係を解消。その後、警察にも相談し、ストーカー対策として法的措置を検討しました。
今回の事例では、身近な関係の中でも盗聴や監視行為が行われる可能性があることが改めて浮き彫りになりました。恋人や家族といえども、プライバシーの侵害は重大な問題であり、早めの発見と適切な対応が必要です。
【事例3】執着する元交際相手…ストーカー行為の一環として仕掛けられた盗聴器
依頼者:30代女性(会社員)
調査依頼の経緯
横浜市神奈川区に住む依頼者からの相談。「元交際相手が、自分の行動を逐一把握しているように感じる」とのことで、盗聴器発見調査を依頼されました。
依頼者によると、元交際相手とは半年以上前に別れていたものの、友人関係として時々連絡を取り合う間柄でした。最初のうちは特に問題もなく、近況報告をする程度でしたが、次第に違和感を覚えるようになりました。
例えば、元交際相手が「最近、よく〇〇に行ってるんだね」と言った際、依頼者は驚きました。その場所は依頼者が最近よく訪れている飲食店でしたが、SNSなどで一切投稿していませんでした。さらに、「こないだ〇〇ちゃんと話してたって言ってたけど、あの話ってどういう意味?」といった発言もあり、「どうしてそんなことを知っているのか」と不審に思うようになりました。
その後も、自宅で友人と話した会話の内容や、家族と電話で話した話題を知っていることが増え、「どう考えても会話がどこかで聞かれている」と確信。盗聴の可能性を疑い、当探偵事務所に盗聴器発見調査を依頼しました。
調査開始と盗聴器の発見
まず、室内で盗聴波のスキャンを実施。リビング周辺で微弱な電波を検出し、発信源を特定するため、専用機器で探索を開始しました。
最初に強い反応を示したのは、エアコンの通風口付近。慎重に分解してみると、内部に偽装された小型の無線式盗聴器を発見しました。これは、24時間稼働できるタイプで、室内の音声を外部に送信する仕様のものでした。
さらに、寝室のベッドフレームの裏側にも録音機能付きの盗聴器が設置されていることが判明しました。こちらは音声を記録するタイプで、定期的に回収しデータを確認するためのものでした。
また、依頼者のスマートフォンを調査したところ、遠隔操作が可能なアプリがインストールされていることが判明。このアプリは、通話履歴やGPS情報を送信する機能があり、依頼者の行動を監視していた可能性が高まりました。
盗聴の背景と元交際相手の目的
盗聴器のバッテリー残量や録音データの保存状況から、設置されたのは比較的最近の可能性が高いと推測されました。
依頼者に確認したところ、最近、不審な人物が出入りした様子はなかったとのことでした。しかし、元交際相手は過去に合鍵を持っていたため、無断で侵入し設置した可能性が考えられました。
また、発見された盗聴器はいずれも市販されているもので、特別な技術がなくても設置可能なタイプでした。さらに、依頼者のスマートフォンに仕掛けられたアプリは、遠隔で位置情報や通話記録を監視することができるため、ストーカー行為の一環として悪用されていたと考えられます。
依頼者が元交際相手に「なぜ私の行動を知っているのか」と問いただしたところ、最初は「ただの偶然」と否定していましたが、最終的には「復縁したかったから」と盗聴を認めました。
元交際相手は、「別れたことを後悔していた」「誰と会い、どんな話をしているのか知りたかった」と話し、ストーカー行為としての意図はなかったと弁明しました。しかし、明らかにプライバシーの侵害に該当し、場合によっては法的責任を問われる可能性がありました。
その後の対応と法的措置
後日、依頼者からの報告によると、盗聴器発見後、依頼者は警察に相談しました。警察は「住居侵入罪に該当する可能性がある」としつつも、依頼者の意向を確認しました。
依頼者は、「元交際相手が逆上し、さらなる嫌がらせを受けるのではないか」と不安を抱え、慎重に対応を検討。警察からは「すぐに法的措置を取るのではなく、まずはストーカー規制法に基づく警告を行い、相手の動向を見て判断することも可能」と助言を受けました。
依頼者は警察を通じてストーカー規制法に基づく警告を発出してもらい、元交際相手に「今後一切の接触を禁止する」と通達。警察の警告を受けた後、元交際相手は依頼者に連絡を取ることもなくなり、接触を試みる様子はなくなったとのことでした。
また、依頼者は防犯対策を強化し、鍵の交換やセキュリティ対策を徹底。さらに、ストーカー規制法に基づく接近禁止命令の申請を検討しているとの報告を受けました。
【事例4】社内情報が外部に漏洩…不正な盗聴の発覚
依頼者:企業(管理職)
調査依頼の経緯
横浜市内に本社を構える企業の管理職からの依頼。「社内の重要な会議で話した内容が外部に漏れている」とのことで、盗聴器の有無を調査してほしいとのことでした。
依頼者によると、ここ数カ月の間に「まだ公にしていない新規事業の計画を競合が先に知っていた」「社内でしか話していないはずの内容が、外部関係者に知られている」といった事態が複数回発生。情報漏洩の原因を突き止めるために、まずは物理的な盗聴の可能性を排除したいとのことでした。
特に、社内の機密情報を扱う経営会議の直後に、競合他社が類似の施策を発表するケースが続き、「偶然ではあり得ない」との判断に至ったとのことでした。社内のシステムに侵入された形跡はなく、内部の誰かが情報を漏らしている可能性もあるものの、まずは会議室や執務スペースの調査を優先することになりました。
調査開始と盗聴器の発見
調査は、主に経営会議が行われる会議室と、役員クラスの執務スペースを中心に行いました。
最初に無線式盗聴器のスキャンを行ったところ、会議室の一角で不審な電波を検出。発信源を特定するため、専用機器を使用して探索を進めたところ、会議室の延長コードの内部から小型の無線式盗聴器が発見されました。このタイプは、電源に接続されている限り作動し続けるもので、会議の音声をリアルタイムで外部に送信する仕組みになっています。
さらに、会議室の壁掛け時計の裏側にも録音型の盗聴器が仕掛けられているのを発見。こちらは、一定時間ごとに音声を録音し、後日回収されるタイプのもので、盗聴器が設置された時期を特定する手がかりとなりました。
また、役員クラスが使用する執務室のデスク裏にも不審なデバイスが取り付けられていました。こちらはBluetoothを利用した盗聴器で、近距離にいる人物のデバイスを介して音声を送信する可能性がありました。
盗聴の背景と犯人の特定
調査の結果、盗聴器が設置されたのはここ1~2カ月以内と推定されました。通常、清掃員や外部業者が出入りする際に仕掛けられることが多いものの、今回のケースでは特定の役員執務室にまで設置されていたことから、内部関係者が関与している可能性が高いと判断されました。
依頼者と情報を整理したところ、数週間前に短期間だけ勤務していた派遣社員が浮上。その人物は、採用後わずか1カ月で退職しており、当時の職務が会議資料の整理や執務スペースの清掃を含む業務であったことが判明しました。また、退職後に競合企業へ転職していたことが確認され、何らかの意図を持って情報収集を行っていた可能性が強まりました。
さらに、社内の監視カメラの映像を確認したところ、該当の派遣社員が退職直前に役員執務室へ立ち入り、数分間滞在していたことが判明。その際、デスク周辺で不審な動きをしていたことも確認されました。
その後の対応と社内セキュリティ強化
後日、依頼者からの報告によると、企業側は社内調査の結果をもとに、警察に相談。派遣社員が競合企業と繋がっていた可能性が高いことから、法的措置を検討することになりました。
また、会議室や執務スペースのセキュリティ強化のため、以下の対策が実施されました。
- 定期的な盗聴器発見調査の実施
- 重要会議室の立ち入り制限を強化
- 社内ネットワークのセキュリティ向上とアクセス履歴の監視強化
- 退職者や短期雇用者の監視強化
これにより、今後の情報漏洩リスクを最小限に抑える対策が整えられました。依頼者は「今回の件で、企業としての情報管理の甘さを痛感した。今後はさらに厳格な管理を行う」と述べており、同様の被害を防ぐための取り組みが進められています。
まとめ
今回の事例では、家庭内や企業における盗聴被害の実態を紹介しました。夫や恋人といった身近な人が盗聴を行うケースもあれば、企業内で機密情報が外部に漏洩していたケースなど、その手口や背景はさまざまです。
個人の場合、パートナーや元交際相手が不安や嫉妬心から盗聴を行うケースが多く、プライバシーの侵害やストーカー被害に発展する危険性があります。一方、企業では、競合他社が情報を得るために盗聴を仕掛けたり、内部の関係者が関与している可能性もあり、重大な経営リスクに繋がることもあります。
「最近、家族や恋人が自分の行動を異常なほど把握している」「社内でしか話していない情報が外部に漏れている」など、少しでも不審な点を感じたら、盗聴の可能性を疑い、早めに対策を取ることが重要です。
当社では、個人・法人問わず、盗聴器発見調査を行い、徹底した機器チェックと原因の特定をサポートしています。最新の調査機器を使用し、見えないリスクを可視化することで、安心できる環境を取り戻すお手伝いをいたします。
「もしかして盗聴されているかも?」と感じたら、一人で悩まずに、まずは当社へご相談ください。