意外と見落としがちですが、盗聴器や盗撮器というものは、思っている以上に私たちのすぐそばに潜んでいます。私たちのプライベートや情報を、まるで玩具のように扱おうとする人間が、今もどこかで仕掛けを仕込み、こちらの無防備な隙を伺っているのです。
こうした行為は決して許されるものではありません。それでも現実には、年々こうした被害は増加の一途をたどっています。発見機器の性能が上がったとはいえ、それをすり抜けるような巧妙な機器もまた、次々と出てきているのが実情です。
私がこの仕事をしてきた中で、「まさかこんな場所に?」というケースは数えきれません。それでも共通して言えるのは、「まさか」に油断してしまうのが人間だということです。
今日は、実際に盗聴器・盗撮器が仕掛けられていた場所の中でも、特に多かったケースを紹介しながら、皆さんに少しでも防犯意識を持ってもらえたらと思います。
まず一番多いのは、一人暮らしの室内です。誰にも気を使わず自由に暮らせる一人暮らしは、本来とても安心できるはずの空間です。ところが、その「一人」という状況こそが、逆に狙われやすくしてしまうのです。留守中に侵入されても気づきにくく、何かが変わっていても、「気のせいかな」で済ませてしまうことがある。それが盗聴や盗撮の被害に繋がってしまうんです。
次に多いのが、恋人の部屋。恋愛関係のもつれや、ストーカー行為が原因で仕掛けられるケースが後を絶ちません。恋人に見せる顔と、外での顔が違うという話はよくありますが、まさかその恋人自身が盗聴していたなんて話も、実際にあるのです。自分の部屋に違和感を覚えたら、相手の部屋も調べてみるべきです。
また、会社の会議室やデスク周りでの発見も増えています。個人のプライバシーを狙ったものだけではなく、企業間の情報戦という側面もあります。以前、ライバル会社が業者を装って社内に侵入し、コンセントの奥や机の裏に盗聴器を仕掛けたというケースもありました。情報漏えいは、信用や事業そのものを根底から揺るがす可能性があります。大きなプロジェクトが始まる前や、社外秘の資料を扱う前など、定期的なチェックは不可欠です。
意外と見落としがちなのが、車内。車は鍵がかかっているから安全、と思いがちですが、過去に乗車経験のある人物であれば、簡単に仕掛けられてしまいます。しかも、シートの裏やダッシュボードの中など、ちょっと見ただけでは気づけない場所に設置されていることが多い。ドライブレコーダーやナビの調子が突然おかしくなった時、もしかしたらと疑ってみるべきかもしれません。
そして、最近特に多くなってきたのが、靴やカバン、時計といった持ち物への仕掛けです。これがまた巧妙で、ぱっと見ただけでは仕掛けがあるとは思えないほど自然なんです。今では、スマートフォンや時計の形をしたカメラやマイクが当たり前のように出回っていて、特に若い方や女性が被害に遭うことが増えています。
こういった被害に共通しているのは、「気づかれないように仕掛けられている」という点です。そして、「自分は大丈夫」と思っている人ほど、狙われやすいということ。これは断言できます。誰かに盗み見られているかもしれない、そんな不安の中で生活するのはとても辛いことです。だからこそ、違和感を覚えたときは、遠慮せずに専門家に相談してほしいのです。
盗聴・盗撮は、ただの悪戯ではありません。人の人生を狂わせ、信頼を壊し、心に深い傷を残します。少しでも「おかしいな」と感じたら、その感覚を信じてください。勘違いで済めばそれに越したことはありません。けれども、もしもその直感が的中していたとしたら——そのときに動いていたかどうかが、あなたを守る鍵になるはずです。
私たちは、あなたのその「違和感」に真剣に向き合い、少しでも安心して過ごせる日常を取り戻すために、この仕事をしています。疑いを持つことは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分と大切な人を守るための、勇気ある一歩です。
どこにいても、誰といても、安心できる空間を取り戻すために。気になることがあれば、どうか一人で抱え込まず、私たちに声をかけてください。
あなたのことを、自分のことのように考える探偵事務所。
アルリボン調査事務所
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