仕事という名の欺瞞 - 取引先女性との巧妙な不倫を暴いた調査【横浜浮気調査事例】

変化に気づいた妻の直感
2024年9月の秋晴れの日、当探偵事務所に一人の女性が相談に訪れました。田中綾子さん(仮名、34歳・専業主婦)は、横浜市青葉区の住宅街で夫の雅人さん(仮名、38歳・商社営業)と二人暮らしをしていました。結婚10年目を迎えるお二人に子どもはおらず、これまで比較的穏やかな夫婦生活を送ってきました。
「最近、主人の行動がどこかおかしいんです。以前とは明らかに違う変化があって、でも確証がないので、自分の思い過ごしかもしれないと悩んでいました」
綾子さんは控えめな性格で、夫を疑うことに罪悪感を感じながらも、無視できない違和感を抱えていました。雅人さんは大手商社の営業部で働いており、もともと残業が多く、接待や出張も頻繁にある職業でした。そのため、綾子さんも夫の不規則な帰宅時間には慣れていました。
しかし、ここ半年ほどで明らかに変化が見られるようになったのです。特に気になったのは、平日の夜に「取引先との重要な会食がある」「急な出張が決まった」と言って外泊する日が月に4~5回もあることでした。

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夫の行動パターンの変化
以前の雅人さんは、外泊することがあっても事前に詳しく説明してくれていました。「どこの会社の誰と会う」「何時頃から始まって終電に間に合わない」「ホテルは〇〇に取った」といった具体的な情報を教えてくれていたのです。
しかし、最近の外泊は連絡が曖昧でした。「急に決まったから」「詳細はまた後で」といった曖昧な説明が増え、具体的な相手先や場所を教えてくれないことが多くなりました。
さらに不可解だったのは、外泊から帰宅した時の雅人さんの様子でした。通常、長時間の接待や出張の後は疲労感が見えるものですが、最近の雅人さんには疲れよりも「どこか満たされた雰囲気」「上機嫌な様子」が見られるのです。
「お疲れさま」と声をかけても、「ああ、ありがとう」という素っ気ない返事で、むしろ邪魔されたくないような印象を受けることが増えました。また、シャワーを浴びる時間が以前より長くなったり、香水のような甘い香りがすることもありました。
スマートフォンの変化
もう一つ綾子さんが気になったのは、雅人さんのスマートフォンの扱い方でした。以前は食事中でもテーブルの上に置いていましたが、最近は常に裏返しにしたり、肌身離さず持ち歩いたりするようになりました。
着信があっても綾子さんの前では出ず、別の部屋に移動してから通話することが増えました。また、深夜や早朝にもメッセージのやり取りをしている様子で、綾子さんが起きているとすぐにスマートフォンを伏せる仕草を見せるようになりました。
「仕事のメールだから」という説明でしたが、雅人さんの表情は仕事の時の真剣さとは違う、どこか嬉しそうな表情に見えました。
調査の決断
綾子さんは一人で悩み続けましたが、このままでは精神的に参ってしまうと感じ、当探偵事務所への相談を決意しました。
「主人を疑うのは本当に辛いことです。でも、この不安を抱えたまま生活するのはもっと辛い。もし何もなければ、それで安心できますし、もし何かあるなら現実と向き合いたいと思います」
綾子さんの率直な気持ちを受けて、当事務所では詳細な調査計画を立てることになりました。
調査開始と基本情報の収集
調査を開始するにあたり、まず雅人さんの基本的な行動パターンについて詳しく聞き取りを行いました。雅人さんは横浜市中区関内にある商社のビルで働いており、通常の勤務時間は午前9時から午後6時までです。
取引先は食品関係の企業が多く、神奈川県内や東京都内の会社との商談が頻繁にありました。接待も業務の一部で、月に数回は取引先との会食がありましたが、以前はそれほど外泊を伴うものではありませんでした。
綾子さんによると、雅人さんの外泊パターンには規則性があり、主に火曜日と木曜日に集中していることがわかりました。また、外泊の翌日は決まって遅めの出勤をしており、朝の慌ただしさがない様子でした。
第一回調査:関内オフィス街での尾行
調査初日は火曜日の夕方、関内駅近くのオフィス街で待機しました。午後6時過ぎ、雅人さんが勤務先のビルから出てきました。スーツ姿で歩く様子は普段通りでしたが、駅に向かうのではなく、山手方面に向かって歩き始めました。
雅人さんが向かった先は、関内の繁華街から少し離れた落ち着いた住宅街の中にある隠れ家的なイタリアンレストランでした。外観は控えめで、観光客よりも地元の常連客が利用するような雰囲気の店でした。
雅人さんは迷いなく店に入り、奥のテーブル席に案内されました。調査員は店の外から観察できる位置で待機しました。
謎の女性の登場
雅人さんが入店してから約10分後、一人の女性が同じ店に入っていきました。30代前半と思われる女性で、白いブラウスに紺色のスカートという清潔感のあるオフィススタイルでした。髪はセミロングで、上品な印象を与える外見でした。
女性は待ち合わせに慣れている様子で、迷うことなく雅人さんのテーブルに向かいました。二人が再会した時の様子は、初対面ではなく、すでに親しい関係であることが明らかでした。
店内での二人の様子を可能な限り観察したところ、非常に親密な関係であることがうかがえました。テーブル越しに手を重ねたり、顔を近づけて秘密を共有するような会話をしたり、まるで恋人同士のような雰囲気でした。
決定的な証拠の確保
1時間半ほど食事を楽しんだ後、二人は店を出てタクシーに乗車しました。調査員は別のタクシーで後を追い、二人の行き先を確認しました。
タクシーが向かったのは、横浜市中区本牧地区のホテル街でした。二人は人気の少ない一角にある中規模のビジネスホテルに入っていきました。このホテルは宿泊だけでなく、休憩利用も可能な施設でした。
約2時間後、先に女性が一人でホテルから出てきました。服装は入る時と同じでしたが、髪が少し乱れており、化粧も直した形跡がありました。女性は満足そうな表情でタクシーに乗って帰っていきました。
5分後、雅人さんもホテルから出てきました。ネクタイを緩め、どこか疲れた様子でしたが、表情には充実感が見られました。雅人さんも別のタクシーで帰路につきました。
継続調査による関係の実態解明
初回の調査で不倫関係の可能性が高いことが判明したため、さらに詳しい実態を把握するため継続調査を実施しました。
その後2週間の調査で、雅人さんと女性は週に1~2回の頻度で密会を重ねていることが明らかになりました。パターンはほぼ同じで、関内のレストランで食事をした後、本牧のホテルに向かうというものでした。
ただし、場所は固定されておらず、時には中華街のレストラン、時には赤レンガ倉庫周辺のカフェなど、毎回異なる店を利用していました。これは発覚を避けるための配慮と思われました。
また、二人の関係が単なる肉体関係ではなく、感情的にも深いつながりがあることが観察されました。別れ際には名残惜しそうに手を握り合ったり、次回の約束を確認し合ったりする様子が見られました。
女性の身元調査
並行して女性の身元についても調査を進めました。女性が勤務していると思われるオフィスビルを特定し、そこから得られた情報により、女性の身元が判明しました。
女性は佐藤由紀さん(仮名、31歳)で、雅人さんが担当している取引先の食品会社で営業事務として働いていました。つまり、雅人さんは仕事上の関係にある女性と不倫関係にあったのです。
由紀さんは独身で、横浜市内のマンションで一人暮らしをしていました。大学卒業後、現在の会社に就職し、営業部門で働いていました。同僚からの評判も良く、仕事熱心で信頼されている社員とのことでした。
雅人さんと由紀さんの仕事上の接点を調べたところ、約8か月前から雅人さんが由紀さんの会社を担当するようになったことがわかりました。最初は純粋に仕事上の関係でしたが、次第に個人的な感情が芽生え、現在の関係に発展したと推測されました。
巧妙な隠蔽工作の実態
さらに調査を進めると、雅人さんと由紀さんが関係を隠すために巧妙な工作を行っていることが判明しました。
まず、二人は絶対に職場では個人的な話をしないよう注意していました。会社での打ち合わせは純粋に業務のみに徹し、私的な連絡は業務時間外に個人のスマートフォンを使って行っていました。
また、雅人さんは由紀さんとの密会を「取引先との重要な商談」「接待」として家では説明していました。実際に由紀さんの会社は重要な取引先だったため、この説明に矛盾はなく、綾子さんも疑いを持ちにくい状況でした。
さらに、二人は密会の場所も毎回変えており、同じ店を連続して利用することはありませんでした。これは知り合いに見つかるリスクを避けるための配慮でした。
綾子さんへの報告
3週間の調査を終え、綾子さんに詳細な報告を行いました。写真、動画、行動記録などの包括的な証拠とともに、雅人さんと由紀さんの関係の実態をお伝えしました。
綾子さんは最初、大きなショックを受けましたが、次第に冷静さを取り戻していきました。
「やはりそうだったんですね。心のどこかで覚悟はしていましたが、実際に証拠を見ると辛いものがあります。でも、曖昧な不安を抱えて生活するより、事実を知ることができて良かったです」
綾子さんは涙を流しながらも、毅然とした態度で調査結果を受け止めました。
法的対応への準備
綾子さんは調査結果をもとに、今後の対応を慎重に検討することにしました。当事務所では、横浜市内で離婚問題に詳しい弁護士をご紹介し、法的サポートを提供しました。
弁護士との相談の結果、不倫の証拠が十分に揃っており、慰謝料請求や離婚において有利な立場に立てることがわかりました。また、雅人さんの行為が悪質であることから、相当額の慰謝料を請求できる可能性が高いとの見解でした。
雅人さんとの対決
綾子さんは弁護士と相談の上、雅人さんに対して証拠を突きつけて話し合いを求めました。
雅人さんは最初、「仕事上の付き合いに過ぎない」と否定していましたが、ホテルの出入りを写した決定的な写真を提示されると、ついに事実を認めました。
「由紀さんとは確かに特別な関係になってしまった。でも、君への愛情がなくなったわけではない」
雅人さんはそう弁解しましたが、綾子さんは「10年間の結婚生活を裏切っておいて、愛情があるなんて言わないで」と厳しく指摘しました。
離婚に向けた協議
その後の話し合いで、雅人さんと綾子さんは離婚することで合意しました。雅人さんは自分の行為を深く反省し、綾子さんの要求を受け入れる姿勢を示しました。
慰謝料については、雅人さんの年収と不倫の期間・態様を考慮して300万円で合意しました。また、共有財産の分与についても、綾子さんに有利な条件で取り決めが行われました。
由紀さんへの対応
由紀さんに対しても、既婚男性と知りながら不倫関係を続けていたことに対する慰謝料請求を行いました。由紀さんは当初、関係を否定していましたが、証拠を提示されると事実を認めました。
最終的に、由紀さんからも100万円の慰謝料を受け取ることで合意しました。また、今後一切雅人さんと接触しない旨の誓約書も取り交わしました。
新しいスタートに向けて
離婚成立から3か月後、綾子さんは新しい人生をスタートさせています。慰謝料と財産分与で得た資金をもとに、横浜市内の新しいアパートに引っ越し、パートタイムの仕事を始めました。
「離婚は辛い経験でしたが、真実を知ることができて良かったです。10年間の結婚生活は無駄ではありませんでした。これからは自分のために生きていきたいと思います」
綾子さんは現在、新しい出会いにも前向きで、「次はもっと信頼できる人と出会いたい」と語っています。
この事例から学ぶ教訓
この事例は、仕事を隠れ蓑にした不倫の巧妙さを示しています。取引先との関係という仕事上の正当な理由があることで、不倫相手との接触を堂々と続けることができてしまいます。
また、長期間にわたって嘘をつき続けることの罪深さも明らかになりました。雅人さんは半年以上にわたって綾子さんを騙し続け、信頼関係を根本から破壊してしまいました。
さらに、配偶者の直感の重要性も示されています。綾子さんが感じた違和感は決して思い過ごしではなく、事実に基づいた感覚でした。
現代社会における不倫問題
この事例は、現代社会における不倫問題の特徴的な側面を示しています。職場での男女の接触機会が増える中、仕事上の関係から個人的な感情に発展するケースが増えています。
特に営業職など、社外の人との接触が多い職業では、不倫のリスクが高くなる傾向があります。また、スマートフォンやSNSの普及により、秘密の連絡を取ることが容易になったことも、不倫の増加に影響しています。
まとめ
綾子さんの事例は、配偶者の行動に違和感を覚えた時に、一人で悩まずに専門家に相談することの重要性を示しています。真実を知ることは時には辛いものですが、それによって適切な判断を下し、新しい人生を歩むことができます。
この調査を通じて明らかになったのは、現代の不倫がいかに巧妙化しているかということです。仕事という正当な理由を盾にした不倫は発覚しにくく、長期間継続される傾向があります。しかし、どれほど巧妙に隠そうとしても、必ず行動パターンや態度に変化が現れるものです。
当探偵事務所では、このような複雑な不倫問題に対しても、依頼者の立場に立った丁寧な調査を行います。単に事実を暴くだけでなく、その後の法的対応についてもサポートすることで、依頼者の新しいスタートを応援しています。
「最近、パートナーの様子がおかしい」「説明のつかない外泊が増えている」そんな不安を抱えている方は、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。あなたの心を支え、真実を明らかにするお手伝いをいたします。
※本事例は実際の調査に基づいていますが、プライバシー保護の観点から、個人が特定されないよう詳細を変更しています。記載されている地名や施設名についても、事例の理解を助けるために使用しており、実際の調査対象や関係者とは一切関係ありません。

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