「外回り」「残業」の言い訳の裏で…夫の密会相手は職場の後輩だった【横浜の浮気調査事例】

営業職の夫に抱いた根深い疑念

横浜市戸塚区で夫と二人暮らしをするAさん(32歳・事務職)が当探偵事務所にご相談にいらしたのは、初雪の舞う12月の午後でした。結婚7年目を迎えるAさんご夫婦は、子どもはいませんでしたが、お互いの仕事を尊重し合い、将来に向けて着実に歩んでいる夫婦でした。

夫の拓也さん(仮名、35歳)は大手IT企業の営業部に勤務しており、法人向けシステムの販売を担当していました。営業職という性質上、顧客先への訪問や接待、急な商談対応など、不規則な勤務は日常茶飯事でした。平日は朝8時頃に出勤し、帰宅時間は日によって大きく異なり、午後6時に帰宅することもあれば、深夜近くになることもありました。

Aさんも同じく会社員として働いており、夫の仕事の大変さは理解していました。「営業は大変な仕事だから、遅くなるのは仕方ない」と夫を支えてきました。結婚当初から夫の不規則な勤務には慣れており、特に疑問を感じることはありませんでした。

しかし、この5か月ほどの間に、夫の行動に微細ながらも確実な変化が現れ始めました。最も顕著だったのは、帰宅が遅くなる理由の説明が変わったことでした。以前は「○○社との商談が長引いた」「△△社の接待があった」といった具体的な説明があったのに、最近は「外回りが長引いた」「急に残業になった」「得意先に寄る用事ができた」といった曖昧な説明が増えていました。

「最初は新しいプロジェクトでも始まったのかなと思っていました。でも、具体的な話をしなくなったのが気になって…」とAさんは振り返ります。

さらに気になったのは、遅く帰宅した日の夫の様子でした。以前であれば疲労感が顔に出ていたのに、最近は妙に機嫌が良く、時には鼻歌を歌いながら帰宅することもありました。シャワーを浴びる前に必ずスマートフォンをチェックし、メッセージに返信する様子も頻繁に見られるようになりました。

決定的だったのは、夫のスマートフォンの扱い方が変わったことです。以前は充電のためにリビングに置いたまま入浴することが多かったのに、最近は常に手元に置き、画面にロックをかけるようになりました。また、通知音が鳴ると慌てて確認し、時には別の部屋に移動してメッセージの返信をする様子も見られました。

そんな中、決定的な疑いを抱く出来事が起こりました。ある日、夫は「都内の大手企業との商談があるから、外回りのついでに都内まで足を延ばす」と言って出勤しました。しかし、その日の夜、夫の定期券の履歴を何気なく確認したところ、戸塚駅から出ていない記録しかありませんでした。都内に行ったのであれば、必ず戸塚駅を出て横浜駅や新宿駅などの記録があるはずでした。

この矛盾に気づいたAさんは、「夫が嘘をついている」ことを確信しました。しかし、直接問い詰めることもできず、一人で真相を確かめる術もありませんでした。悩みに悩んだ末、真実を知るために当探偵事務所に調査を依頼されることを決意しました。

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戸塚駅での密会現場を確認

ご依頼を受けた当探偵事務所では、まず夫の勤務パターンと外出スケジュールを詳細に分析しました。Aさんから提供された情報によると、帰宅が遅くなるのは主に火曜日と木曜日に集中しており、時間も午後8時から10時頃と一定していることが判明しました。また、「都内への外回り」と説明する日も、実際にはSuicaの利用記録がないことが複数回確認されていました。

調査開始日として選んだのは、ある木曜日でした。午後5時頃から夫の勤務先周辺で監視を開始しました。夫の勤務先は戸塚駅西口から徒歩10分の場所にある中規模のオフィスビルで、IT関連企業が複数入居していました。

午後6時20分、予定通り夫がオフィスビルから出てきました。通常であれば戸塚駅に向かって帰宅するはずでしたが、この日の夫の行動は異なっていました。オフィスビルを出た夫は、いったん戸塚駅方面に向かいましたが、途中で方向を変え、戸塚駅東口のロータリー近くに向かいました。

駅前のロータリーで、夫は立ち止まってスマートフォンを確認しながら誰かを待つ様子を見せました。約15分後、一人の女性が現れました。女性は30代前半と思われ、身長160センチほどの細身の体型でした。髪は肩までのボブカットで、黒のワンピースに細身のパンプスという上品な装いでした。小さなブランドバッグを持ち、全体的に洗練された印象を与えていました。

女性を見つけた夫の表情は明らかに明るくなり、手を振って合図を送りました。女性も笑顔で応え、二人は自然に歩み寄りました。挨拶を交わした後、まるで恋人同士のように自然に手を繋ぎ、そのまま「恋人つなぎ」の状態で歩き始めました。

親密な関係を示す行動と秘密の逢瀬

手を繋いだ二人は、戸塚駅東口の商業地域を歩きました。歩いている間も、二人は親密に会話を楽しんでおり、時折立ち止まって笑い合う様子が確認されました。女性が夫の腕に軽く触れたり、夫が女性の髪を軽く撫でたりする場面も見られ、既に深い関係にあることは明らかでした。

約10分間の散歩の後、二人は戸塚駅から徒歩5分ほどの場所にある「ビジネスホテル東戸塚」に向かいました。このホテルは表向きはビジネス利用向けの施設でしたが、実際にはカップルの利用も多い宿泊施設として知られていました。

ホテルの入り口に近づくと、女性は周囲を軽く見回す様子を見せました。これは明らかに人目を気にしており、二人の関係が秘密にすべきものであることを示していました。夫は慣れた様子でフロントに向かい、チェックインの手続きを行いました。女性は少し離れた場所で待機していましたが、手続き完了後は一緒にエレベーターに乗り、同じフロアに向かう様子が確認されました。

調査員はホテルのロビーで待機し、継続的な監視を行いました。ホテル内での滞在時間から、二人の関係性と行動内容を推測する重要な情報となるためです。待機中、調査員はホテルスタッフとの自然な会話を通じて、このホテルでは同様のカップルの利用が多いことを確認しました。

長時間滞在と別々の退出

ホテルでの滞在時間は3時間15分に及びました。この長時間の滞在は、単なる会話や食事を超えた、明らかに性的関係を目的としたものであることを示していました。午後9時35分、まず女性が一人でホテルから出てきました。ロビーでエレベーターを待つ間、女性は鏡で髪型を整え、化粧を直す様子が確認されました。

女性はホテルの正面出口から出て、戸塚駅方面に向かいました。歩き方にも満足そうな様子が見られ、充実した時間を過ごしたことが推測されました。約10分後、今度は夫が一人で出てきました。興味深いことに、夫はホテルの正面出口ではなく、建物の反対側にある非常口に近い出口から出てきました。

これは明らかに人目を避け、女性との同伴を隠すための行動でした。夫も服装を整え直す様子を見せ、ネクタイの位置を調整したり、髪を手で撫でつけたりしていました。夫は反対方向に歩いて大きく迂回し、最終的に戸塚駅に向かいました。

別れ際の様子も注目すべきものでした。女性がホテルを出る際、エレベーター前で夫と短時間会話を交わしている様子が確認されました。女性が夫の腕を軽く叩くようにして笑顔を見せ、名残惜しそうにその場を離れていく様子は、恋人同士の別れの典型的な行動でした。

女性の身元調査と職場関係の判明

ホテルでの密会を確認した後、当事務所では女性の身元調査を実施しました。女性の行動パターンと夫の勤務先周辺での聞き込み調査により、女性の正体を特定する作業を進めました。

調査の結果、女性は夫と同じIT企業でアシスタント業務を担当する佐藤美樹さん(仮名、31歳)であることが判明しました。佐藤さんは入社4年目で、主に営業部のサポート業務を担当しており、夫の直属の部下ではありませんでしたが、同じ部署で働く同僚でした。

さらに調査を進めると、夫と佐藤さんの関係の発展過程も明らかになりました。半年前から開始された大型プロジェクトで、夫が営業担当、佐藤さんがアシスタントとして同じチームに配属されたことがきっかけでした。プロジェクトの性質上、残業や休日出勤も多く、二人が長時間一緒に過ごす機会が増えていたのです。

同僚への聞き込みにより、最近夫と佐藤さんが頻繁に二人だけで打ち合わせを行っていることや、昼休みに一緒に外出することが多くなっていることも判明しました。他の同僚からは「最近二人の距離が縮まっているようだ」「もしかして付き合っているのかも」といった噂も出ていたとのことでした。

佐藤さんは独身で、現在一人暮らしをしていました。社内では真面目で責任感が強い女性として評価されており、夫の既婚事実も当然知っていました。それにも関わらず関係を続けていたことから、単なる出来心ではなく、感情的な結びつきの強い関係であることが推測されました。

継続調査で確認された定期的な密会パターン

初回調査の成功を受けて、当事務所では計4回の追加調査を実施しました。その結果、夫と佐藤さんの密会には極めて規則的なパターンがあることが判明しました。

密会は毎週火曜日と木曜日に行われており、場所も戸塚駅東口での待ち合わせと同じホテルでの密会で固定されていました。時間も午後6時30分頃の待ち合わせで統一されており、これほど規則的なスケジュールは偶発的な関係ではなく、計画的で継続的な不倫関係であることを物語っていました。

興味深いことに、二人は会社を出てから密会まで少し時間を空けていました。これは他の同僚に気づかれないよう、時間差を設けていたと考えられます。また、毎回同じホテルを利用することで、フロントスタッフにも顔を覚えられ、チェックインがスムーズに行われていました。

2回目の調査では、密会前に二人が近くのカフェで軽食を取る場面を目撃しました。カフェでの二人は完全に恋人同士の雰囲気で、手を繋いだまま会話を楽しんでいました。佐藤さんが夫にプレゼントらしき小さな包みを手渡す場面も確認され、二人の関係が単なる肉体関係を超えた深い感情的結びつきを持っていることが明らかになりました。

3回目の調査では、ホテルを出た後に二人が駅前の居酒屋で食事をする場面を確認しました。密会後の食事は、まさに恋人同士のアフターデートそのものでした。佐藤さんが夫の肩に頭を寄せて甘える様子や、夫が佐藤さんの手を握って話しかける様子は、深い愛情関係にあることを示していました。

職場恋愛から不倫への発展メカニズム

この事例の特徴は、職場での共同作業から発展した不倫関係であることです。IT業界の特殊性として、プロジェクトベースでの業務が多く、チームメンバー間の結束が強くなりやすい環境があります。長時間の残業や休日出勤を共に乗り越える過程で、男女間の距離が縮まることは珍しくありません。

夫は「外回り」「残業」「得意先への訪問」といった営業職特有の業務を口実にして、不倫関係を隠蔽していました。これらの理由は家族に対しても説明しやすく、また営業職の性質上、不規則な勤務は当然のこととして受け入れられやすいという利点がありました。

しかし、Suicaの利用記録という客観的な証拠により、夫の説明の矛盾が露呈しました。現代のICカード技術は、人の移動を正確に記録するため、嘘の発覚につながりやすい側面があります。この事例は、小さな矛盾が大きな真実を明らかにする典型例でもありました。

また、同じ職場での不倫関係は、日常的な接触機会が多いという利点がある一方で、同僚に気づかれるリスクも高いという特徴があります。夫と佐藤さんも、職場では表面上は通常の同僚関係を維持しようと努めていましたが、親密さは周囲にも伝わっていました。

決定的証拠による現実との向き合い

当探偵事務所がまとめた調査報告書をお受け取りになったAさんは、予想していたこととはいえ、7年間の結婚生活で築いてきた信頼が裏切られた現実に大きなショックを受けられました。報告書には、夫と佐藤さんの密会現場の写真、ホテル出入りの記録、親密な行動の記録、そして二人の関係性を示す詳細な証拠が含まれていました。

「やはり…という気持ちの方が強かったです。Suicaの記録で嘘をついていることは確信していましたから。でも、実際に証拠を見ると、改めて現実を受け入れざるを得ませんでした」とAさんは語られました。

Aさんは動揺されながらも、比較的冷静に状況を受け止められました。疑いが確信に変わったことで、逆に今後のことを冷静に考えられるようになったとのことでした。長期間にわたって抱いてきた不安や疑念が解消され、具体的な行動を起こすための明確な根拠を得ることができたのです。

調査報告書を受け取った翌週、Aさんは離婚問題に詳しい弁護士との相談を開始されました。写真証拠、ホテル利用記録、継続的な関係を示す行動記録など、法廷で有効な証拠が十分に揃っていたため、弁護士からも「非常に有利な条件で協議を進められる」との見解をいただけました。

同時に、不倫相手である佐藤さんに対する慰謝料請求についても検討を開始されました。佐藤さんが夫の既婚事実を知りながら関係を続けていたことは職場の同僚の証言からも明らかで、法的責任を追及する根拠は十分でした。

現代の不倫発見における技術的要因

この事例は、現代社会における不倫発見の新しい側面を示しています。交通系ICカードの利用記録、スマートフォンの位置情報、各種アプリの使用履歴など、デジタル技術が生活に浸透した現代では、行動の記録が自動的に蓄積される環境が整っています。

これらの客観的な記録は、言葉による説明との矛盾を明確に示すため、不倫の発覚につながりやすくなっています。一方で、不倫をする側も、これらの記録を残さないよう巧妙に行動するケースも増えており、より高度な隠蔽工作が行われることもあります。

今回の夫のケースでは、Suicaの利用記録という基本的な部分で矛盾が露呈しましたが、これは不倫関係に夢中になり、基本的な証拠隠滅を怠ったことが原因と考えられます。感情的になることで、普段であれば気づくような基本的なミスを犯してしまったのです。

現在Aさんは、当事務所が収集した証拠を基に、離婚協議と慰謝料請求の手続きを進められています。7年間の結婚生活に終止符を打つ決断は容易ではありませんでしたが、確実な証拠があることで、感情に左右されることなく冷静に対処できているとのことです。

この事例が示すように、パートナーの説明と客観的な記録に矛盾がある場合、それには具体的な理由があることが多いのです。小さな矛盾を見逃さず、専門的な調査により真実を明らかにすることで、適切な人生の選択をすることが可能になります。

真実を知ることは時として辛いものですが、将来に向けた正しい判断を下すためには必要不可欠です。もし同様のお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、一人で悩まず専門家にご相談されることをお勧めいたします。

※本事例は実際の調査に基づいていますが、プライバシー保護の観点から、個人が特定されないよう詳細を変更しています。記載されている地名や施設名についても、事例の理解を助けるために使用しており、実際の調査対象や関係者とは一切関係ありません。

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