「自由になりたい」の真意 - スポーツクラブで始まった不倫と隠された妊娠【横浜の浮気調査事例】

突然の離婚宣告
2024年9月の夕方、当探偵事務所に一人の女性が相談に訪れました。山田恵子さん(仮名、34歳・専業主婦)は、横浜市西区のマンションで夫と二人暮らしをしていましたが、1週間前に夫から突然の離婚要求を受けたばかりでした。
恵子さんと夫の裕一さん(仮名、36歳・メーカー営業職)は、同じ会社の職場恋愛を経て5年前に結婚しました。子どもには恵まれませんでしたが、二人でみなとみらいの映画館に通ったり、中華街で食事を楽しんだりと、穏やかな結婚生活を送っていました。
「突然『別れてほしい』と言われたんです。理由を聞いても『これからは自由に生きたい』の一点張りで、具体的な説明は一切ありませんでした」
恵子さんは涙ながらにそう語りました。裕一さんは2年前から横浜市中区のスポーツクラブに通い始め、健康管理に熱心になったと思っていました。しかし、離婚を切り出されてから振り返ると、その頃から夫の行動パターンが変わっていたことに気づいたのです。

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スポーツクラブへの疑念
恵子さんが最も気になったのは、裕一さんのスポーツクラブ通いでした。平日は仕事帰りに必ず立ち寄り、週末も日曜日は朝から夕方まで「トレーニング」と称して外出することが増えていました。
「最初は健康的になって良いことだと思っていました。でも、体型はそれほど変わっていないし、筋トレの話もあまりしないんです。それに、帰宅時間がまちまちで、時には夜10時を過ぎることもありました」
また、裕一さんのスマートフォンの扱い方も変わっていました。以前は夫婦でお互いの携帯を気軽に見ることもありましたが、最近は常に裏返しに置き、着信があっても恵子さんの前では出ないことが増えていました。
「職場恋愛だったので、夫の同僚や上司のことはよく知っています。だから浮気相手がいるとしたら、職場以外の場所で出会ったはずです。スポーツクラブが一番怪しいと思いました」
恵子さんの直感と論理的な推理を受けて、当事務所では詳細な浮気調査を実施することになりました。
調査開始と基本パターンの把握
調査は裕一さんの行動パターンの確認から始めました。裕一さんは横浜市内のメーカーに勤務し、平日は午前9時出勤、午後6時頃に退社するのが基本でした。
調査初日から、裕一さんの行動に不審な点が見つかりました。会社を出た後、確かに横浜市中区のスポーツクラブに向かいましたが、滞在時間は30分程度と短く、その後別の場所に向かうことがわかりました。
裕一さんが向かったのは、同じ中区の山手町にある高級マンションでした。午後7時頃にマンションに入り、夜10時頃まで滞在した後、自宅に帰るというパターンが確認されました。
女性の存在と関係性の確認
翌日の調査で、裕一さんが訪れているマンションから30代前半と思われる女性が出てくる姿が確認されました。女性は身長160センチ程度、ショートヘアの美人で、スポーツウェアを着ていることが多く、スポーツクラブ関係者である可能性が高いと推測されました。
さらに重要な発見は、裕一さんと女性が一緒にマンションから出てくる様子が確認されたことでした。二人は自然に手をつなぎ、まるで夫婦のような親密さを見せていました。
日曜日の調査では、より決定的な証拠が得られました。裕一さんは朝10時頃に女性のマンションを訪れ、午後から二人で横浜ベイクォーターへショッピングに出かけました。洋服店では女性用の商品を一緒に選び、裕一さんが会計を担当する様子が確認されました。
妊娠の兆候と深刻な関係
調査を続ける中で、女性の体型に変化があることが観察されました。お腹周りがふっくらとしており、妊娠している可能性が高いと判断されました。また、二人が一緒にいる際の裕一さんの態度も、単なる恋人関係を超えた、家族のような親密さを示していました。
特に決定的だったのは、二人が横浜市内の産婦人科を訪れる様子が確認されたことでした。裕一さんは女性に付き添い、まるで夫のような立場で病院に入っていきました。
また、スポーツクラブでの聞き込み調査により、女性がクラブのインストラクターとして働いていることがわかりました。裕一さんとは1年半前に知り合い、当初は純粋にトレーニングの指導を受けていたようですが、次第に個人的な関係に発展していったとのことでした。
同居の実態と将来計画
さらに調査を進めると、裕一さんが女性のマンションで実質的に同居生活を送っていることがわかりました。平日も週末も女性の部屋で過ごす時間が長く、時には朝まで滞在することもありました。
近隣住民からの聞き込みでは、「最近、マンションに男性が出入りしているのをよく見かける」「まるで同棲しているみたい」という証言が得られました。
また、二人が一緒に家具店を訪れ、ベビー用品を見ている様子も確認されました。裕一さんは女性と新しい家庭を築く準備を進めていたのです。
女性の身元と背景
女性について詳しく調査したところ、佐藤美香さん(仮名、29歳)という名前で、スポーツクラブでヨガとピラティスのインストラクターとして働いていることがわかりました。独身で、山手町のマンションに一人暮らしをしていました。
美香さんは明るく社交的な性格で、クラブの利用者からも人気があるインストラクターでした。裕一さんとの関係も、最初は純粋に指導者と生徒の関係として始まったようですが、次第に個人的な交流が深まっていったとのことでした。
調査結果の整理と報告準備
約1か月間の調査により、以下の事実が明らかになりました。
裕一さんは1年半前からスポーツクラブのインストラクター美香さんと不倫関係にあり、現在美香さんは妊娠中でした。二人は山手町のマンションで実質的な同居生活を送っており、将来的には結婚して新しい家庭を築く計画を立てていました。
裕一さんが恵子さんに離婚を要求したのは、美香さんとの子どもが生まれる前に法的な整理をつけておきたいという意図があったと推測されました。しかし、不倫の事実や妊娠のことは一切恵子さんには伝えず、「自由になりたい」という曖昧な理由でごまかそうとしていました。
恵子さんへの報告
調査結果を受けて、恵子さんに詳細な報告を行いました。写真、動画、聞き込み調査の結果など、包括的な証拠資料をお渡ししました。
恵子さんは最初、妊娠の事実に大きなショックを受けましたが、次第に冷静さを取り戻していきました。
「やっぱりそうだったんですね。薄々感づいてはいましたが、ここまでとは思いませんでした。でも、事実がわかってスッキリしました。騙されたまま離婚するか、真実を知った上で決断するか、それは私が選ぶことですから」
恵子さんは涙を流しながらも、毅然とした態度で調査結果を受け止めました。
裕一さんとの対決
恵子さんは証拠を持って裕一さんに対して話し合いを求めました。その場に当事務所の調査員も同席し、安全確保と記録のために立ち会いました。
裕一さんは最初、不倫の事実を否定していましたが、写真や動画などの動かぬ証拠を前に、ついに事実を認めました。
「美香が妊娠したので、ちゃんと責任を取りたかった。でも、恵子を傷つけたくなくて、理由を言えなかった」
裕一さんはそう弁解しましたが、恵子さんは「私を傷つけたくないなら、最初から不倫をするべきではなかった。嘘をついて離婚を迫るなんて、私を馬鹿にしている」と厳しく指摘しました。
その後の話し合いで、裕一さんは慰謝料300万円、現在住んでいるマンションの所有権譲渡、退職金の一部分与を提示しましたが、恵子さんは正式な法的手続きでの解決を選択しました。
その後の展開と教訓
離婚成立から半年後、恵子さんは新しい人生をスタートさせています。マンションを売却し、慰謝料と合わせて得た資金で横浜市内の新しいアパートに引っ越し、派遣社員として働き始めました。
「離婚は辛い経験でしたが、真実を知ることができて良かったです。今は自分の人生を自分で決められることに、前向きな気持ちになっています」
この事例から学べることは多くあります。配偶者からの突然の離婚要求には必ず理由があり、曖昧な説明で済まそうとする場合は隠された問題がある可能性が高いのです。また、日常生活の変化こそが不倫の兆候として現れることも明らかになりました。
最も重要なのは、離婚前に事実を把握することです。恵子さんが調査を依頼したことで、適切な慰謝料と財産分与を受けることができました。もし事実を知らずに離婚していたら、経済的に大きな損失を被っていた可能性があります。
まとめ
恵子さんの事例は、「何かおかしい」という直感を大切にすることの重要性を示しています。配偶者の行動に違和感を覚えたら、それを見過ごさずに事実を確認することが、自分自身を守ることにつながります。
当探偵事務所では、このような浮気調査を通じて、多くの方の人生の重要な決断をサポートしています。真実を知ることは時には辛いものですが、それによってより良い未来を選択することができるのです。
恵子さんが最後に語った言葉が印象的でした。「騙されたままで終わらなくて良かった。自分の人生は自分で決められるということを、改めて実感しています」
※本事例は実際の調査に基づいていますが、プライバシー保護の観点から、個人が特定されないよう詳細を変更しています。記載されている地名や施設名についても、事例の理解を助けるために使用しており、実際の調査対象や関係者とは一切関係ありません。

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