昇進後に変わった夫の行動…心配の果てに依頼した素行調査【横浜の素行調査事例】

私たち横浜の探偵事務所に相談に来られたのは、横浜市金沢区にお住まいの53歳の専業主婦Bさんでした。JR根岸線の日本大通り駅から歩いていらした彼女の表情には、深い心配と困惑が刻まれていました。

「主人のことで相談があります。でも、もしかしたら私の考えすぎかもしれません」

Bさんの声には迷いがありましたが、同時に25年間連れ添った夫への深い愛情も感じ取れました。このような夫婦間の微妙な問題は、探偵業務において非常に慎重な対応が求められるケースです。

依頼の背景:昇進後の激変した生活

Bさんご夫婦は結婚25年目を迎え、子どもも独立し、ようやく夫婦二人の時間が増えてきた頃でした。今年、ご主人は地方銀行で勤続30年を迎え、ついに港南区にある支店の支店長への昇進が決まったそうです。

「家族としても誇らしく思っていました。これからはゆとりある生活が送れるかもしれないと期待していたんです」

しかし、現実はまったく逆でした。支店長に就任して以降、ご主人は連日のように帰宅が深夜近くになり、週末も「緊急の案件で出勤が必要」と朝から外出するようになったのです。

もともと几帳面で責任感の強い性格であることは分かっていましたが、支店長就任から3か月以上経っても、まるで終わりの見えない激務が続いていました。Bさんが「体を壊す前に、せめて週に1日でも休めないの?」と声をかけても、「今は仕方ない。任されている以上、手を抜けない」と一点張りだったそうです。

家庭での会話も激減し、まるで生活の中に夫がいないような感覚すら覚えるようになったとBさんは話していました。

疑念の芽生え:不可解な行動

転機となったのは、ある日の何気ない会話でした。ご主人が「今日は磯子区の大手企業へ営業に行っていた」と言ったにも関わらず、忘れ物を取りに帰った際にスマートフォンの地図アプリを見ると、中区のスポットが記録されていたことがあったそうです。

「その時初めて、本当に仕事で出かけているのだろうかと疑念が湧きました」

さらにBさんの記憶を辿ると、過去に同じ支店で働いていた若い女性職員から執拗にアプローチされていたことも思い出され、不安がいよいよ確信めいてきたのです。

自分で確かめたい気持ちもありましたが、尾行や証拠収集は素人には到底難しく、最終的に私たちの事務所へ相談することを決意されました。ご主人の勤務先が横浜市港南区にあるため、地元に詳しい探偵事務所であれば、より的確な調査が可能だと考えられたそうです。

調査計画の策定:慎重なアプローチ

Bさんからの依頼を受けて、私たちは慎重に調査計画を立てました。銀行員という職業の特性上、非常にデリケートな調査になることが予想されました。また、本当に激務をこなしているのか、それとも別の理由があるのかを客観的に判断する必要がありました。

調査期間は平日5日間と週末2日間、合計7日間に設定しました。銀行の業務時間や支店長としての職務を考慮し、早朝から深夜まで、場合によっては24時間体制での観察が必要になることも覚悟していました。

Bさんから提供された情報は、ご主人の基本的な外見的特徴、勤務先の支店名、自宅から勤務先までの通勤ルート、使用している車両の情報などでした。また、最近よく口にする「顧客先」や「会議」の場所についても、可能な限り詳しく聞き取りを行いました。

調査開始:早朝からの尾行

調査初日、私たちは午前5時30分から待機を開始しました。Bさんの話では、ご主人は毎朝6時過ぎには自宅を出発するとのことでしたが、実際には6時15分頃に自宅から車で出発する様子を確認しました。

ご主人は港南区内の銀行支店へ直行し、営業開始の9時よりもかなり早い7時30分頃には支店に到着していました。支店の駐車場で車から降りる際の様子を観察すると、確かに疲労の色が濃く、重い足取りで支店内に入っていく姿が印象的でした。

営業時間中は支店内での業務となるため外からの詳細な観察は困難でしたが、支店への出入りの様子や、駐車場での電話対応などから、多忙な業務に追われている様子が伺えました。特に午前中は来客用の駐車場が満車状態が続き、支店長としての多忙さが推測できました。

営業時間外の実態:想像を超える激務

銀行の営業時間が終了する16時以降も、ご主人の勤務は続きました。むしろここからが本格的な業務のようで、支店内の明かりは深夜まで点いたままでした。

18時頃、ご主人が支店から一時的に外出する様子を確認しましたが、向かった先は港南台にある顧客企業でした。約2時間の訪問を終えて支店に戻ると、再び事務作業に従事していました。この日の帰宅は23時近くになり、Bさんの話と完全に一致していました。

2日目以降も同様のパターンが続きました。早朝出勤、営業時間中の顧客対応、営業時間後の事務処理や顧客訪問、そして深夜の帰宅。この間、不審な行動や立ち寄り先は一切確認されませんでした。

週末の行動:休日返上の職務

土曜日の調査では、ご主人は午前8時頃に自宅を出発し、まず支店に立ち寄った後、磯子区内で開催された地域金融機関の研修会に参加していました。この研修会は支店長クラスを対象としたもので、業界の最新動向や法規制について学ぶ重要な機会でした。

研修会は約4時間に及び、その後は再び支店に戻って書類整理などの業務を行っていました。土曜日にも関わらず、支店には数名の職員が出勤しており、ご主人だけが特別に働いているわけではないことも確認できました。

日曜日は港北ニュータウン方面で開催された地域商工会との情報交換会に参加していました。これも支店長としての重要な職務の一環で、地域経済の動向把握や情報収集に関わる活動でした。情報交換会は13時から17時まで続き、その後も数名の参加者との個別の意見交換が行われていました。

詳細な行動記録:疑う余地のない事実

7日間の調査を通じて、ご主人の行動パターンは非常に規則正しく、かつ業務に関連するもの以外は一切確認されませんでした。平日の平均勤務時間は15時間を超え、週末も実質的に業務に従事していることが判明しました。

コンビニエンスストアでの買い物、ガソリンスタンドでの給油、銀行協会での会議参加など、すべての立ち寄り先に明確な理由があり、私的な時間は移動中の車内以外にはほとんど存在しませんでした。

特に印象的だったのは、昼食もままならない日が多く、車内で購入したおにぎりやサンドイッチを急いで食べている姿でした。これは明らかに健康に悪影響を及ぼすレベルの過重労働でした。

調査中の発見:健康への深刻な懸念

調査を進める中で、私たちが最も懸念したのはご主人の健康状態でした。連日の長時間労働により、明らかに疲労が蓄積している様子が観察されました。

車から降りる際の動作が緩慢になったり、歩行時にふらつきが見られたり、顔色が悪化していく様子が日を追うごとに顕著になっていました。また、深夜の運転時には居眠りしそうになる場面も何度か確認され、交通事故の危険性も感じられました。

食事の時間も不規則で、栄養バランスを考慮した食事を摂取している様子はほとんど見られませんでした。これらの状況は、単なる激務を超えて、健康を害するレベルの過重労働と判断せざるを得ませんでした。

女性関係の調査:完全な杞憂

Bさんが最も気にしていた女性関係についても、徹底的に調査を行いました。過去にアプローチを受けたという若い女性職員についても、現在の接触状況を可能な限り確認しました。

結果として、業務上必要な範囲での接触は確認されましたが、それ以上の関係を示唆する行動は一切観察されませんでした。勤務時間外に特定の女性と会う様子もなく、携帯電話での通話も業務に関するもの以外は確認できませんでした。

むしろ、ご主人は常に時間に追われており、私的な関係を維持する余裕すらない状況でした。この点については、Bさんの懸念は完全に杞憂だったと結論づけることができました。

調査報告:衝撃の事実

1週間の調査を終え、私たちはBさんに詳細な報告書を提出しました。写真約250枚、動画記録10時間分、詳細な行動記録など、包括的な証拠資料を整理しました。

報告書には、ご主人の一日のタイムスケジュール、訪問先の詳細、業務内容の概要、健康状態に関する観察記録などが時系列で記載されています。第三者から見ても、不審な点はまったく見受けられず、むしろ「これだけ真面目に働く人は珍しい」と私たちも驚くほどでした。

しかし同時に、この働き方が健康に与える影響についても詳細に記録し、医師の診察を受けることを強く推奨する内容も含めました。

報告後の展開:夫婦の対話

報告を受けたBさんは、安堵と後悔が入り混じったような複雑な表情を見せていました。

「主人が『仕事だから仕方ない』と繰り返していた言葉は、単なる言い訳ではなかったんですね」

その一方で、報告書から読み取れる過労の兆しに対しては、深刻な懸念を抱かれていました。Bさんは意を決してご主人に調査の結果を正直に伝え、「家族として、これ以上見ていられない」と訴えることにしたそうです。

ご主人の反応:健康への気づき

後日、Bさんからの連絡によると、ご主人は最初は調査されていたことに驚いていたものの、次第に表情がゆるみ、「そこまで心配していたのか」と理解を示してくれたそうです。

そして、Bさんの強い勧めもあって、ようやく内科での健康診断を受けることになりました。検査の結果、高血圧、胃腸の疲弊、睡眠障害の兆候が発見され、医師からは1週間の休養と勤務時間の見直しを強く指示されました。

これをきっかけに、ご主人はついにまとまった休暇を取得し、銀行側とも勤務体制について話し合いを行うことになったのです。

調査の真の価値:関係修復のきっかけ

今回の素行調査は、不倫の証拠を得るためのものではなく、ご主人の生活実態を客観的に知るためのものでした。結果として、Bさんの疑念は完全に晴れ、同時にご主人の健康状態を知る重要なきっかけにもなりました。

「探偵事務所に依頼することには、当初かなりの葛藤がありました。でも今となっては、依頼して本当によかったと思っています」

Bさんのこの言葉は、私たち探偵にとって最も嬉しい評価でした。家庭の中だけでは見えない真実に光を当てることで、夫婦の信頼関係を再構築することができたのです。

その後の変化:取り戻した家族時間

ご主人も休養後は週1日の定休日を自ら設定し、家庭で過ごす時間を大切にするようになったそうです。昇進後の多忙な日々で見失いかけていた「家族の時間」を取り戻せたことは、ご夫婦にとってかけがえのない成果でした。

また、銀行側も支店長の健康管理について見直しを行い、業務分担の改善や効率化を図ることになりました。これは、ご主人個人の問題だけでなく、組織全体の働き方改革にもつながる重要な変化でした。

探偵としての所感:多様な調査価値

この事案を通じて、素行調査の価値は不倫の発見だけにとどまらないことを改めて実感しました。夫婦間の不信を解消し、健康問題を早期発見し、家族関係を改善するきっかけを提供することも、私たちの重要な役割の一つです。

Bさんの勇気ある決断により、最悪の事態を回避し、より良い家族関係を築くことができました。疑念を抱くことは決して恥ずかしいことではなく、それを適切な方法で解決することの重要性を、この事例は示しています。

今回の調査期間は7日間で、調査対象は53歳の銀行支店長でした。主な調査内容は行動パターンの把握と女性関係の有無の確認で、結果として不倫等の事実は一切なく、むしろ過重労働による健康問題が発見されました。最終的に依頼者夫婦の信頼関係が修復され、被調査者の健康改善にもつながった成功事例となりました。

なお、本事例は実際の調査案件を基にしていますが、プライバシー保護の観点から、関係者の属性や詳細な内容については一部変更を加えています。

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