結婚を控えた孫の彼氏を調査したら…まさかの展開に【横浜の素行調査事例】
私たち横浜の探偵事務所に、ある日一本の電話が入りました。相談者は横浜市栄区にお住まいの72歳の女性Cさんでした。大学生のお孫さんが妊娠し、相手の男性と結婚することになったとのことで、その男性について調査を依頼したいとのご相談でした。
「孫のことで相談があります。どうしても相手の男性について知っておきたいんです」
Cさんにとって、そのお孫さんは初孫であり、小さな頃から目に入れても痛くないほど大切に育ててきた存在だと話されていました。そのため、まだ学生にも関わらず妊娠し、結婚という事態に発展したことに大きなショックを受けておられました。
最初の依頼:祖母の複雑な心境
後日、Cさんは資料を持参して事務所にいらっしゃいました。彼女の表情には、怒りと不安、そして孫への愛情が複雑に入り混じっていました。
「相手の男性が一体どんな人間なのか知りたいんです。大切な孫を妊娠させて、本当に責任を取れる人物なのかどうか」
Cさんの声には強い感情がこもっていましたが、同時に孫の幸せを願う祖母としての深い愛情も感じ取れました。このような家族間の微妙な問題は、探偵業務において最も慎重な対応が求められるケースの一つです。
お預かりした資料は、彼の名前と通っている大学名、そしてお孫さんと一緒に撮影した写真数枚でした。情報としては限られていましたが、これらの手がかりをもとに公道からの行動観察を実施することになりました。
調査計画の策定:学生の素行調査
今回の調査目的は、彼の人物像の把握と、結婚相手として適切かどうかの判断材料を提供することでした。調査期間は2週間とし、平日は大学周辺での行動、週末はプライベートでの過ごし方を重点的に観察することにしました。
大学生の素行調査では、通学状況、交友関係、金銭管理能力、そして何より誠実性を重視して調査を進めます。特に妊娠というデリケートな状況を踏まえ、責任感のある行動を取っているかどうかが重要なポイントでした。
ただし、大学構内は私有地のため立ち入ることはできず、公道からの観察に限定することを原則としました。
予想外の展開:二件目の依頼
調査が開始されて約1週間が経過した頃、またしても同様の依頼が舞い込みました。相談に来られたのは横浜市緑区在住の68歳の主婦Dさんでした。
「学生の孫が急に結婚することになりまして、相手の女性がどんな人物か調べていただきたいんです」
このような若年層の結婚における身辺調査は珍しいものではなく、私たちも過去に複数件扱ってきました。しかし、Dさんから提示された調査対象者の情報を確認した瞬間、担当調査員は言葉を失いました。
なんと、その対象者は先に調査依頼を受けていた大学生カップルのもう一方、つまり最初の依頼者Cさんのお孫さんだったのです。間違いなく、同じカップルでした。両家がそれぞれ、まったく同じ交際相手に対して、ほぼ同時期に素行調査を依頼していたのです。
前代未聞の状況:両家からの同時調査
探偵業を長年やっていると、調査対象が偶然重なることは稀にありますが、結婚を控える両家が同時期に、しかも同じ探偵事務所に調査を依頼するというのは前代未聞でした。
このような状況は、探偵業務における深刻な利益相反の問題を孕んでいます。両依頼者の利益が対立する可能性があり、一方に有利な情報がもう一方に不利になる恐れもあります。私たちは緊急に事務所内で協議を行い、この案件をどのように進めるべきか慎重に検討しました。
最終的に、以下の原則に基づいて調査を継続することを決定しました。第一に、両方の調査を完全に独立して実施し、相互に影響を与えないこと。第二に、どちらの依頼者にも事実に基づいた客観的な報告のみを行うこと。第三に、調査結果について一切の偏向や誘導を行わないこと。そして第四に、万が一問題が生じた場合は、両方の調査を中止する準備をしておくことでした。
当然、依頼者同士にはこの事実を伝えることはできません。探偵業法に定められた守秘義務により、たとえ当事者同士であっても、他の調査に関する情報を漏らすことは一切許されていません。
担当調査員をそれぞれ別のチームに分け、調査対象が重複していることを知らない調査員が各々の調査を担当するよう体制を整えました。また、調査スケジュールも調整し、同じ場所での同時観察を避けるよう細心の注意を払いました。
調査の実施:公道からの行動観察
彼が通う大学は横浜市内にある私立大学でした。調査開始当初、私たちは大学周辺の公道から彼の行動パターンを把握することから始めました。
平日の観察では、彼は毎朝8時30分頃に最寄り駅から大学へ向かい、キャンパスへの出入りは規則正しく行われていることが確認できました。大学での詳細な活動状況については構内への立ち入りができないため直接確認はできませんでしたが、毎日規則正しく通学していることから、真面目に学業に取り組んでいるものと推測されました。
また、友人と思われる同年代の男女と一緒に登下校している様子も確認され、交友関係も良好であることが伺えました。
アルバイト先での確認:青葉台での勤務
彼は週3回、青葉台駅前にあるファミリーレストランでアルバイトをしていることが判明しました。勤務時間は夕方から夜にかけての時間帯で、学業との両立を図っていました。
店舗への出勤・退勤の様子を公道から観察したところ、遅刻や早退もなく、規則正しく勤務していることが確認できました。制服を着た姿も確認でき、真面目に働いている様子が伺えました。
金銭管理については、ギャンブル施設や風俗店などへの出入りは一切確認されず、堅実な生活を送っているものと推測されました。
お孫さん(女性側)の調査:中区の専門学校
一方、二件目の調査対象であるお孫さん(女性側)は、横浜市中区にある栄養士専門学校に通っていました。こちらも同様に規則正しく登校しており、真面目に学業に取り組んでいるものと推測されました。
彼女は週2回、関内地区でアルバイトをしており、出勤状況に問題は見受けられませんでした。妊娠発覚後も定期的に医療機関周辺で目撃されており、適切な受診を続けているものと推測されました。
二人の交際状況:みなとみらいでのデート
二人の交際状況についても公道から観察しました。週末のデートでは、みなとみらい地区を散歩したり、赤レンガ倉庫周辺のカフェで過ごしたりと、健全な交際を続けていました。
特に印象的だったのは、妊娠が分かった後の彼の態度でした。彼女の体調を常に気遣い、重い物を持つことを制止したり、エスカレーターでは必ず彼女の前に立って支える姿勢を取ったりする様子が何度も観察されました。責任感のある対応をしており、結婚への真剣な意志が感じられました。
また、二人で真剣に話し合っている場面も目撃され、将来について考えている様子が伺えました。
経済的基盤の確認:将来への準備
結婚を前提とした交際ということで、将来への準備状況についても観察しました。彼は大学4年生として就職活動を行っている様子が確認され、企業の採用説明会場周辺での目撃や、スーツ姿での移動が複数回確認されました。
また、二人で将来について話し合っている場面も目撃され、若いながらも真剣に将来設計について考えていることが推測されました。
調査報告:両家への安心材料
2週間の調査を終え、私たちは両方の依頼者に対して詳細な報告を行いました。それぞれ動画記録約4時間分とそこから抜き出した重要場面の静止画、そして詳細な行動記録をもとに、包括的な人物評価をまとめました。
まず、男性側(Cさんの依頼対象)については、大学への通学状況は良好で、アルバイトにも真面目に取り組んでいることを報告しました。交友関係も健全で、金銭トラブルや素行不良の兆候は一切確認されませんでした。
女性側(Dさんの依頼対象)についても、専門学校への通学は規則正しく、妊娠後も適切な行動を取っていることを報告しました。
両家の反応:安堵と納得
調査結果を受けた両方の依頼者は、それぞれ安堵の表情を見せていました。
Cさんは「最初は心配でしたが、しっかりした青年だということが分かって安心しました。孫の選択を信じてよかったです」と話されていました。
Dさんも「責任感のある女性だと分かって、息子(孫の父親)も安心すると思います。若い二人を応援していきたいです」と前向きなコメントをいただきました。
結婚への祝福:家族の絆
最終的に、両家ともに結婚を前向きに受け入れることになりました。調査により、二人がそれぞれ誠実で責任感のある人物であることが客観的に確認されたことが、家族の安心につながったようです。
後日、無事に両家の顔合わせも行われ、結婚式の準備も順調に進んでいるとの報告を受けました。私たちとしても、調査が家族の幸せにつながったことを嬉しく思っています。
探偵としての所感:家族の愛情と信頼
この事例を通じて、家族の愛情の深さと、それが時として心配や不安として表れることを改めて実感しました。両方の祖母が、それぞれ孫の幸せを願って調査を依頼されたことは、決して責められるべきことではありません。
むしろ、客観的な事実確認により、不安を解消し、安心して結婚を見守ることができるようになったのは、調査の価値ある成果だと考えています。
偶然の一致:探偵業務の稀有な体験
同じカップルに対して両家から同時に調査依頼を受けるという経験は、25年以上の探偵業務の中でも初めてのことでした。この偶然が示すのは、現代においても家族の絆の深さと、大切な人を守りたいという気持ちの強さです。
探偵の守秘義務により、両家に事実をお伝えすることはできませんでしたが、結果的に双方が満足のいく調査結果を得られたことは、非常に意義深い経験でした。
今回の調査期間は各2週間で、調査対象は大学生カップルの双方でした。主な調査内容は通学状況、アルバイト先への出勤状況、交友関係、交際状況の確認で、結果として両名とも誠実で責任感のある人物であることが判明し、両家の結婚に対する理解と承認につながりました。
なお、本事例は実際の調査案件を基にしていますが、プライバシー保護の観点から、関係者の属性や詳細な内容については一部変更を加えています。
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