本記事では、当探偵事務所が依頼を受けた、結婚調査の6つの事例を紹介します。
※プライバシー保護の観点から、依頼者の属性(年齢・性別・職業・住所)や依頼内容につき、一部変更を加えています。
【事例①】経歴や肩書に偽り…婚約者の“嘘”を暴いた調査
ご依頼の背景
依頼者は横浜市中区にお住まいの50代男性から、「娘の婚約者について調べてほしい」という結婚調査のご依頼をいただきました。依頼者の娘さんは現在30代前半で、大手商社に勤務。婚約者は40代半ばの男性で、都内の不動産会社で役員を務めていると話していたそうです。
初めての顔合わせでは誠実そうな印象を受けたものの、話をする中で、いくつか気になる点が浮かび上がりました。たとえば、外資系企業に勤めていたという話と、急成長中のベンチャーに投資して生計を立てていたという話が並行して語られ、職歴と投資活動の区別が曖昧なまま話が変遷するため、不自然さを感じたとのことでした。また、家族の話を極端に避けること、連絡が取れない時間が多いことなども重なり、「結婚後にトラブルになるのではないか」と不安になったといいます。
調査の流れと判明した事実
まずは対象男性が語っていた勤務先に関する情報をもとに、職歴や役職、勤務実態を調査しました。その結果、対象者は都内の不動産関連会社に在籍していたものの、「役員」というのは事実ではなく、実際は業務委託契約による営業職であることが判明。社会保険には未加入で、安定した雇用形態ではないことが明らかになりました。
加えて、過去の経歴について調査を進めたところ、対象者はかつて代表を務めていた2つの会社で倒産を経験しており、いずれのケースでも資金繰りの悪化によって従業員への給与未払いが発生していたことが記録に残っていました。
さらに、本人が「都内のタワーマンションに住んでいる」と話していた点についても確認を行った結果、実際には横浜市南区にある築年数の古いアパートで暮らしていることが分かりました。対象男性は「実家の両親が高齢で神経質だから」「自宅は手狭で落ち着かないから」との理由で、娘さんを自宅に招くことを避けていたようです。娘さんも多忙な勤務の中で深く疑うことなく交際を続けていたとのことでした。
現地での張り込み調査では、平日昼間も長時間自宅に滞在している様子が確認され、実際には定職に就いておらず、収入が不安定である可能性が高いと判断されました。
依頼者の反応とその後
これらの調査結果を報告書にまとめ、依頼者に提出したところ、「やはり直感は間違っていなかった」と、納得された様子でした。娘さんにも慎重に内容を伝えたところ、最初はショックを受けつつも、「結婚を前に知れてよかった」と話されたとのことです。
その後、娘さんは婚約者と話し合いの場を設け、自ら婚約を解消されたそうです。依頼者は「相手を疑うのはつらかったが、事実を知らないまま進んでいたら、もっと取り返しがつかなくなっていた」と話されていました。
探偵事務所としても、こうしたケースでは単に調査結果を伝えるだけでなく、依頼者とそのご家族の気持ちに寄り添い、今後の選択肢を整理するお手伝いをすることが大切だと改めて感じました。
【調査事例②】優しすぎる彼に違和感…浮かび上がった“裏の顔”
ご依頼の背景
依頼者は横浜市都筑区に住む30代女性。交際1年半の彼と結婚を前提に同棲を始め、結婚の準備を進めていた中でのご相談でした。「彼はいつも優しく、怒ることもなく理想的な男性。でも、完璧すぎて逆に怖くなった」とのこと。特に気になったのは、依頼者が伝えていないはずの予定や、SNSで非公開にしていた投稿内容を把握していたり、ふとした話題に対して先回りして反応してくることでした。
ある日、依頼者が友人と都筑区のセンター北駅近くにあるショッピングモール「ノースポート・モール」に出かけていた際、事前に彼に伝えていなかったにもかかわらず「今、ノースポートだよね?」と連絡が来たことで、違和感が確信へと変わったといいます。
調査の流れと判明した事実
依頼者の希望により、彼の行動パターンと交友関係を調査することとなりました。勤務先は本人が話していた都内のIT企業で間違いありませんでしたが、勤務時間外の行動を重点的に確認したところ、毎週決まった曜日の深夜に横浜駅近くの雑居ビルに出入りする姿が確認されました。
そのビルにはいくつかのバーやスナックが入っており、調査員が張り込みを続けた結果、彼はそのうちの一軒に頻繁に通っており、店内では“別の名前”を名乗って常連客として振る舞っていたことが判明しました。過去に交際していた女性とトラブルがあり、本名での交際歴を知られたくなかった可能性があり、その影響から偽名を使っていたと考えられます。
また、依頼者が最近スマートフォンの挙動に違和感を覚えたきっかけとして、「突然フリーズする」「バッテリーの減りが異常に早い」「通知が勝手に消える」などの症状があったことから、調査員が確認したところ、遠隔操作で位置情報や通話履歴などを取得できる監視アプリがインストールされていることが分かりました。彼が以前スマートフォンの設定を手伝った際に仕込んだ可能性が高く、プライバシー侵害の懸念もある状況でした。
調査後の対応と依頼者の反応
報告書を見た依頼者は大きなショックを受けましたが、「結婚前に知ることができてよかった」と冷静に受け止められていました。すぐに同棲を解消し、スマートフォンの初期化や鍵の交換、防犯意識の見直しを行い、弁護士にも相談の上、今後の対応を進めていくことになりました。
依頼者は「見た目や優しさだけで判断してはいけないと痛感しました。自分の直感を信じて調査をお願いして本当によかったです」と語っておられました。
【調査事例③】婚約後に感じた違和感…調査で明らかになった“隠しごと”
ご依頼の背景
依頼者は横浜市港南区に住む20代女性。交際から約2年、婚約して間もないタイミングで、彼に対する不安を抱くようになり、当探偵事務所に結婚調査を依頼されました。彼は大手企業に勤務しており、清潔感があり誠実な印象の男性。しかし、交際が深まるにつれ、いくつかの点に違和感を覚えるようになったといいます。
具体的には、「家族の話をしない」「一度も実家に連れて行ってくれない」「休みの日の連絡が極端に取りにくい」といった状況が重なり、依頼者の中で「本当にこの人のことを信じて結婚して良いのか」という不安が強まったとのことでした。特に、実家訪問については何度か依頼者から打診したものの「タイミングが悪い」「親が病気がちで落ち着かない」などの理由で断られ続けていたといいます。
調査の流れと判明した事実
依頼者から提供された勤務先や居住エリアの情報をもとに、調査員が平日・休日にわたって行動確認を行いました。平日は実際に港南区の自宅から都内のオフィス街に通勤しており、勤務ぶりに不審な点は見られませんでした。
しかし休日になると、連絡が取れなくなるという依頼者の証言通り、決まって同じ時間に外出し、横浜市南区にある古びた一軒家へ向かう姿が確認されました。複数日にわたって張り込みを行った結果、対象の男性はその家に定期的に滞在しており、同居していると思われる30代後半の女性と、2人の小学生くらいの子どもが出入りする様子が確認されました。
加えて、調査員が周辺住民への聞き込みを行った結果、「あの家族は昔から住んでいて、週末になると必ずお父さんが帰ってくる」といった証言が得られ、対象の男性が家庭を持っている可能性が濃厚となりました。
依頼者に伝えていた「ひとり暮らし」の内容や、婚約者としての誠実さに明らかな食い違いがあることから、当探偵事務所としては“既婚者”である可能性が高いと判断し、その旨を報告書にまとめて提出しました。
調査後の対応と依頼者の反応
報告書を受け取った依頼者は、一時的に言葉を失うほどの衝撃を受けたものの、「結婚してから発覚するよりも、今わかって本当に良かった」と話されていました。その後、対象の男性と話し合いの場を設けたところ、彼は「離婚手続きを進めている途中だったが、相手が応じてくれない」などと弁明。しかし、依頼者は「誠実な関係であれば、最初に説明すべきだった」として、婚約を解消されました。
依頼者は現在、カウンセリングを受けながら前向きに立ち直る過程にあります。「調査を依頼したことで、自分を守る決断ができた」と語っておられ、今後は家族や友人とともに信頼できる人間関係を築いていきたいとのことでした。
【調査事例④】素性が見えない婚約者…調査で明かされた過去と現在
ご依頼の背景
依頼者は横浜市鶴見区に住む30代男性。半年ほど前から婚約中の女性に対し、結婚前に一度きちんと身元を確認しておきたいと、当探偵事務所に結婚調査を依頼されました。依頼者は以前、過去の交際相手との金銭トラブルを経験したことがあり、同じ失敗を繰り返したくないという強い思いからのご依頼でした。
交際自体は円満で、女性は穏やかで優しい印象。しかし、時折、話の辻褄が合わない点があり、特に「職場の詳細を教えてくれない」「実家の話になると話題を変える」といった点に不安を感じていたといいます。
調査の流れと判明した事実
まずは女性が自ら話していた勤務先や居住エリアに関する情報を基に調査を開始。勤務先については、当初伝えられていた企業に在籍記録はなく、実際には横浜市内の別の中小企業で派遣社員として勤務していることが確認されました。
また、実家についても「両親と一緒に住んでいる」としていたにもかかわらず、調査の結果、現在は実家ではなく、横浜市内の古いアパートで一人暮らしをしていることが判明。さらに、過去に複数の消費者金融との間で借入があり、現在も一部の返済が続いている状況であることが分かりました。
過去に同棲していた元交際相手との間でトラブルがあり、その影響で退職・転居を繰り返していた経緯も確認され、依頼者が不安に感じていた“素性の曖昧さ”には一定の理由があったことが明らかになりました。
調査後の対応と依頼者の反応
依頼者は調査結果を受け、すぐに女性と面談の場を設けました。女性は、過去のトラブルについては事実であることを認め、「過去のことを話すと嫌われると思って言い出せなかった」と謝罪されたそうです。
依頼者は「調査をして彼女の人となりが理解できた。過去の過ちを責めるつもりはないが、結婚するからにはお互いに誠実でいたい」として、一度結婚話を白紙に戻し、今後改めて信頼関係を築く時間を取りたいと判断されました。
調査を通じて、交際相手の“良いところ”と“課題”を冷静に見つめ直す機会を得た依頼者。「感情だけではなく、事実に基づいて判断することの大切さを実感した」と話されていました。
【調査事例⑤】離婚は偽り…“シングルマザー”の仮面の下にあった真実
ご依頼の背景
依頼者は横浜市港南区に住む40代男性。数年前に離婚を経験し、再婚相手として交際していた30代後半のシングルマザーとの結婚を真剣に考えるようになったものの、「本当に信頼して良い相手なのか」という不安が拭えず、当探偵事務所に結婚調査をご依頼いただきました。
交際相手の女性には小学生の子どもが1人おり、「前夫との間にトラブルがあったため、親権を得て子どもを育てている」と話していましたが、依頼者にはその前夫に関する情報が一切伝えられておらず、さらに子どもに関する説明も曖昧であったため、違和感を覚えたとのことでした。
調査の流れと判明した事実
調査は、女性の生活状況や交友関係、そして前夫との関係性に焦点をあてて実施。まず、女性の現住居(港南中央駅近くの賃貸マンション)を拠点に日常の行動観察を行ったところ、定期的に別の男性が訪れており、その男性が小学生の子どもと親しげに接している様子が確認されました。
さらに調査を進めた結果、その男性は“前夫”とされていた人物で、実際には離婚は成立しておらず、戸籍上も婚姻関係が継続していることが判明。また、近隣の公立小学校の関係者からも「ご夫婦で学校行事に来ている」という証言が得られました。
女性が依頼者に対して「離婚済み」と伝えていたことは事実と異なっており、実際には依頼者と交際していた期間中も、夫と同居していた疑いが強まりました。彼女はSNSなどでも家庭的な投稿を一切しておらず、依頼者に対して“シングルマザー”という印象を徹底して装っていた形です。
調査後の対応と依頼者の判断
調査結果を報告したところ、依頼者は非常にショックを受けた様子でしたが、「結婚前に真実を知ることができて本当に良かった」と話されていました。依頼者は女性と直接話し合いを持ち、相手からは「離婚を考えていたが、タイミングが掴めなかった」「あなたとの関係は真剣だった」と弁明されたとのことでした。
しかし、依頼者は「事実を偽る相手と信頼関係を築くことはできない」として、交際を解消することを決断。後日、「これまでの経験を糧に、今後は慎重に、誠実な相手と向き合いたい」と話されました。
今回の調査は、“再婚”という繊細なテーマにおける信頼の重要性を改めて認識させるものでした。結婚という人生の節目だからこそ、見えない部分の確認は慎重に行うべきであるといえます。
【調査事例⑥】資産家を装った二重生活の男性との危うい婚約話
ご依頼の背景
依頼者は横浜市鶴見区に住む30代女性。数カ月前から交際している40代の男性からプロポーズを受けたものの、「どこか話が現実離れしている」と不安を感じ、当探偵事務所に調査をご依頼いただきました。
男性は自らを「資産家」「不動産業を営んでいる」と紹介しており、高級車に乗り、横浜ベイクォーターなどでの食事やブランド品のプレゼントなど、羽振りの良さを見せていました。しかし、会うのは決まって夜遅くか平日昼間が多く、なぜか休日は一切連絡が取れない日もあるという点にも疑問を持っていたとのことです。
調査の流れと判明した事実
まず、男性の自宅と話していた勤務先についての実地調査を開始。依頼者に伝えられていた自宅住所は高級マンションの一室でしたが、実際にその部屋には男性の名前では登録されておらず、登記情報を確認したところ、物件の名義人は別の女性(50代)であることが判明しました。
加えて、平日に男性が“仕事に出ている”と話していた時間帯に張り込みを実施したところ、対象の男性は特定の不動産会社とは一切関わっておらず、実際には横浜市内のパチンコ店などを転々とする生活を送っている様子が確認されました。
また、週末に男性が姿を見せなくなる理由を調査したところ、別の女性と川崎市内の一戸建てで同居しており、家庭を持っていることが判明。調査の中で、近隣住民から「以前からこの家族は一緒に住んでいる」との証言も得られ、対象の男性には妻子がいることが明らかになりました。
調査後の対応と依頼者の判断
調査結果をご報告した際、依頼者は「まさかそこまでとは思わなかった」と絶句されました。特に「資産家」「独身」といった基本的な自己紹介が全て虚偽であったことに強い衝撃を受け、「彼の話す“夢のある未来”に少しでも乗ってしまいそうだった自分が怖い」と語っていました。
その後、依頼者は男性との関係を即時終了。相手には調査結果を突きつけることなく、自分からフェードアウトする形で距離を置く対応を選びました。男性側からはしばらく連絡が続いたものの、毅然とした態度を貫いたことでトラブルには発展せずに済んだとのことです。
今回の事例では、相手の“見せかけの生活”に惑わされそうになったものの、結婚前の冷静な判断が大きなリスクを回避する結果となりました。特に経済的な話が絡むケースでは、慎重な調査が重要となる典型的な例といえるでしょう。
まとめ
結婚は人生を左右する重要な決断です。特に再婚や年齢差のある交際、相手に子どもがいる場合など、背景に複雑な事情が絡むケースでは、相手の言動に少しでも不安を感じた時点で、事前に事実を確認しておくことが非常に大切です。
今回の事例のように、相手の話を信じて関係を深めた後で「実は既婚者だった」「生活の実態がまったく違っていた」と判明すれば、精神的なダメージだけでなく、法的なトラブルに発展する可能性もあります。
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