この記事では、当探偵事務所が依頼を受けた人探し・行方・所在調査の事例を紹介します。
※プライバシー保護の観点から、依頼者、調査対象者の属性(年齢・性別・職業・住所)や依頼内容について、変更を加えています。
失踪した女子高校生の所在調査
依頼内容
神奈川県横浜市南区にお住まいの依頼者(父親)から、「娘が突然いなくなった」とのご相談を受け、当探偵事務所が所在調査を行った事例です。
対象者は高校2年生の17歳。以前から数日間の「プチ家出」を繰り返しており、家族も強く問いただすことはありませんでした。
しかし今回は様子が異なり、1週間が経過しても帰宅せず、携帯電話もつながらない状態が続いていました。
「事件やトラブルに巻き込まれているかもしれない」との不安から、失踪から9日目にご相談をいただきました。
調査内容
まずは、過去の家出時にどこに滞在していたのかを確認したところ、「友人の家だったらしい」との情報がありました。
対象者と特に親しい友人たちの名前をもとに調査を開始し、当探偵事務所の調査員が接触を試みましたが、彼らの多くは情報提供に消極的で、有力な手がかりは得られませんでした。
次に、伊勢佐木町や関内駅周辺のネットカフェ、マンガ喫茶、カラオケボックスなどを重点的に調査しましたが、対象者の痕跡は確認できませんでした。
また、学校側とも連携し、登校状況や学校関係者からの聞き取りも行いましたが、有益な情報には至りませんでした。
未成年であり、経済的に自立していないという状況から、当探偵事務所では再度交友関係に注目。調査の結果、横浜市南区内にある上級生Aが一人暮らしをしているマンションを突き止めました。
数日間の張り込みの末、Aの部屋に出入りする対象者の姿を確認。依頼者に報告したうえで、今後の対応について慎重に協議しました。
依頼者からは「今すぐ連れ戻してほしい」との希望がありましたが、対象者はまだ未成年であり、無理に接触することは逆効果となるリスクもあるため、同意のもとで素行調査に切り替える方針をとりました。
調査結果
素行調査の結果、対象者は川崎市内の繁華街にあるキャバクラ店に出入りしていることが判明しました。未成年が就業できない業態であり、違法に雇用されていた可能性があります。
当探偵事務所のスタッフが一般客を装って入店し、実際に対象者が勤務している姿を確認。その後、店舗の責任者に事情を説明したところ、事の重大性を認識した責任者は即座に対象者を解雇。帰宅を促してくれる運びとなりました。
当初は帰宅に難色を示していた対象者でしたが、収入の道を断たれたこと、家族の心配を知ったこともあり、最終的には自宅へ戻ることに同意。依頼者のもとへ無事に戻りました。
その後、依頼者からは「再発を防ぐための手立ても相談したい」とのお申し出があり、当探偵事務所では以下の対策を提案しました。
- GPS機能付きのスマートフォンを持たせ、子どもの行動を把握しやすくする
- 思春期の心理に配慮した専門カウンセラーとの面談を実施
今回のケースは、いわゆる「プチ家出」がエスカレートし、違法就労にまで至っていた事例でした。
都市部である横浜市や川崎市では、未成年が巻き込まれるトラブルも多く、家族の目が届きにくい環境にあることも事実です。
未成年者の所在が分からなくなった際には、時間との勝負です。
「たかが家出」と見過ごさず、違和感を覚えた時点で早めに所在調査をご依頼いただくことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
ご家族の安全と安心のためにも、お一人で抱え込まず、どうぞ当探偵事務所までご相談ください。
飲食店を支えていた妻が突然の家出──家庭と仕事のはざまで起きた行方調査
依頼内容
依頼者は神奈川県横浜市で小規模な飲食店を経営する40代の男性。対象者である妻とは夫婦二人三脚で店を切り盛りしており、小学生の息子と三人で穏やかな家庭生活を送っていました。
仕事は決して楽ではなかったものの、夫婦が協力し合う環境は、むしろ絆を深める要素となっていたといいます。
しかしある日、仕入れに関する手違いで妻が高額な損失を出してしまい、それをきっかけに夫婦間で口論が勃発。依頼者が強く責め立てたこともあり、妻は感情的になってそのまま家を出てしまいました。
過去にも喧嘩から短期間の家出に至ったことがあったため、当初は深刻には捉えていなかった依頼者でしたが、今回は数日経っても連絡が取れず、子どもの世話や店舗の運営にも支障が出始めたことから、当探偵事務所に行方調査を依頼されました。
調査内容
まずは、対象者の実家(神奈川県厚木市)およびその周辺を調査しましたが、実家の両親にも連絡はなく、滞在の痕跡も見当たりませんでした。
続いて、妻と特に親しかった従姉妹に接触したところ、「数日前に一度だけ連絡があった」との情報を得ました。
内容は、「市内のホテルにいる」「10日ほどしたら戻るつもり」というものでした。
その情報を依頼者に伝えたところ、「仕事と育児を考えると10日も待てない」とのことで、調査を継続。
横浜市および近隣エリアのビジネスホテルや宿泊施設を対象に、宿泊客リストやチェックイン状況を徹底的に調査しました。
調査の範囲は広範に及びましたが、近隣の探偵事務所とも連携をとり、行方不明から4日目にして横浜市西区内のホテルに滞在していることを突き止めました。
調査結果およびその後
所在を確認後、まずは依頼者が直接妻に連絡を取り、帰宅を促しました。しかし妻は応じることを拒否。夫との対話も避けたい様子でした。
そこで、当探偵事務所の女性スタッフが仲介役として妻に接触。中立的な立場から対話の場を設けた結果、対象者は徐々に心を開き、自身の気持ちを語ってくれました。
話によれば、今回の家出は一時的な衝動ではあったものの、以前から感じていた精神的なストレスが限界に達していたとのこと。
日々の家事と仕事の両立に疲れ、自身のミスによって夫に激しく叱責されたことが引き金となり、「少し距離を置きたかった」との思いから家出に至ったようです。
一方で、夫や子どもに対して罪悪感もあり、複雑な感情の狭間で揺れていたことがうかがえました。
当探偵事務所では、妻の心情を依頼者に丁寧に伝えたうえで、家庭内での再調整のためのアドバイスも実施。
その後、夫婦は冷静な話し合いを経て関係修復に向けた第一歩を踏み出し、対象者も無事に自宅へ戻ることとなりました。
今回のように、調査によって所在が確認されたとしても、すぐに帰宅には至らないケースも多く、その後の対応が重要になります。
当探偵事務所では、ただ行方を追うだけでなく、対象者の心情や状況に寄り添いながら、依頼者と対象者の関係回復をサポートすることを大切にしています。
大切な家族が突然いなくなったとき、時間が解決してくれるとは限りません。
「もう一度向き合いたい」「大切な人に無事戻ってきてほしい」とお考えの方は、どうぞ当探偵事務所までご相談ください。
行方調査は、“その後”まで見据えた対応がカギとなります。
初恋の人は結婚して一児の母に──思い出を辿る人探しの行方
依頼内容
依頼者は神奈川県在住の20代男性。学生時代を過ごした地元に数年ぶりに帰省した際、旧友と再会したことをきっかけに、初恋の相手だった同級生女性のことが気になり始めたそうです。
中学時代の同級生だった彼女とは自然に疎遠になっていたものの、どこかで再会できれば──そんな淡い期待を胸に、当探偵事務所へ人探しのご依頼をいただきました。
ご相談時には、「予算は50万円以内でお願いしたい」との明確なご要望もあり、限られた範囲内で最大限の調査を行う計画を立てました。
調査内容
初動として、当時の同級生数名に連絡を取り、旧連絡網や卒業アルバムをもとに情報を洗い出しました。
その結果、彼女は小中学校時代に何度か転校をしており、最終的にはご両親の転勤に伴って九州へ移り住んだという足取りをつかみました。
情報が途絶えたのは、宮崎県への引っ越し以降。そこで、宮崎県、熊本県、大分県の3県を中心に、対象者の旧姓をもとに各種データベースを照会。
同姓同名の人物が数十名確認されたため、調査員が一件一件現地での身元確認を行いましたが、いずれも一致しませんでした。
結婚により姓が変わっている可能性も視野に入れ、再度の洗い出しを実施。
広範な調査の結果、大分県別府市で対象者の可能性がある女性を特定。追加調査により、3年ほど前に結婚しており、一児の母として家庭を築いていることが確認されました。
調査結果をご報告したところ、依頼者は「恋愛感情というより、ただ一目会ってみたい」と話されました。
また、「人探しを依頼したことは絶対に知られたくない」「できるだけ自然な形で再会したい」との希望も併せて伝えられました。
調査結果およびその後
対象者との過去の関係性を踏まえ、当探偵事務所では「同窓会の開催」という自然な再会の場を提案。
実際に、複数の同級生に協力を仰ぎ、形だけの小規模な同窓会を実施。その席で、依頼者と対象者はごく自然に再会を果たしました。
依頼者は事前のご希望どおり、探偵に調査を依頼したことを明かすことなく、旧友として久しぶりの再会を楽しむことができたようです。
このように、人探しの調査は「相手の生活を尊重しながら、静かに接触したい」といった繊細な要望を含むことが少なくありません。
調査の成否は、依頼時に提供される情報の質と量に大きく左右されます。
氏名、実家の所在地、当時の連絡先、年賀状、卒業アルバム、旧交のある友人など、あらゆる情報が手がかりとなります。
また、調査が完了した後の「接触の仕方」も非常に重要です。恋愛目的ではなく、「ただ一度会ってみたい」「元気かどうかを知りたい」というケースが大半であるからこそ、
突然の連絡や唐突な接触は避け、できるだけ自然な形での再会を演出する必要があります。
当探偵事務所では、人探しの調査から再会のサポートまで、一貫した対応が可能です。
「大切な人の今を知りたい」「もう一度会いたい」──その想いに、私たちは丁寧に応えます。ぜひ一度ご相談ください。
登校拒否から救ってくれた恩師に再会したい──感謝を伝える行方調査
依頼内容
依頼者は神奈川県在住の30代女性。中学・高校時代に長期の登校拒否を経験し、一時は進学すら危ぶまれる状況にありました。
そんな折、担任教師が毎日自宅に訪ねてきては励まし、寄り添ってくれたことが心の支えとなり、彼女は再び学校に通うようになったといいます。
その恩師のおかげで無事に高校を卒業し、大学進学、就職、そして数年前には結婚まで果たしました。結婚式にも恩師を招待するなど、その後も年賀状のやり取りを続けてきましたが、ここ数年は音信が途絶えてしまい、居場所がわからなくなったとのこと。
「今の私があるのは、あの先生のおかげ」──そう語る依頼者は、恩師の安否を案じ、行方調査を当探偵事務所にご依頼くださいました。
調査内容
まずは恩師がかつて勤務していた公立高校の事務局に連絡を取り、過去の異動履歴を確認しました。
その結果、恩師は過去10年の間に3度の転勤を経て、現在は九州地方の教育関連機関で顧問として勤務していることが判明しました。
しかし、その教育機関は個人情報保護の観点から在籍者に関する情報提供を一切拒否。所在は特定できそうでできない、という状況に直面しました。
そこで、当探偵事務所では調査対象エリアをある程度限定したうえで、実地での聞き込み調査を実施する方針をとりました。
調査員は対象の市区町村を訪れ、関係者・学校関係の人物・近隣住民を中心に、1週間にわたって地道な聞き込みを行いました。
その結果、対象者と思しき50代男性の存在が浮上。自宅を訪問し、慎重に本人確認を行ったところ、当時の担任教師本人であることが判明しました。
行方調査の依頼があったことを伝えると、対象者は恐縮した様子で、「引越しの際に教え子たちの連絡先を紛失してしまい、気がついたら疎遠になってしまっていた」と語ってくださいました。
調査結果およびその後
依頼者に調査結果を報告したところ、恩師が無事であることを知り、とても安堵したご様子でした。
その後、お互いの連絡先を再び交換し、近々再会の場を持つ予定となっています。
また、この恩師を慕っていた元教え子は依頼者だけではなかったようで、調査結果を知った複数の同級生たちからも「探してくれてありがとう」と感謝の言葉が寄せられました。
今回のような恩師の行方調査では、学校関係者に協力を仰ぐのが基本ですが、2005年の個人情報保護法施行以降、第三者からの情報提供は非常に難しくなっています。
教え子であっても所在を知ることが難しく、探偵や興信所への相談が年々増加しているのが実情です。
学校側が情報提供を断る場合には、今回のように地道な現地調査が求められます。
人探しは情報と時間が勝負。 特に年月が経っている場合には、所在確認に数週間を要するケースも少なくありません。
「会いたいと思ったときにはもう遅かった」と後悔する声も少なくありません。
感謝の気持ちを伝えたい、人生を支えてくれた恩師にもう一度会いたい、という思いがあるなら、できるだけ早くご相談いただくことをおすすめします。
当探偵事務所では、調査対象者への接し方も含めて丁寧にサポートいたします。
どうか、大切な人への「ありがとう」を伝えるお手伝いをさせてください。
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