「配偶者の浮気を疑っているけれど、どの探偵に依頼すればいいのか分からない」――そう悩む方は少なくありません。探偵への依頼は人生の中でも特に重要な判断の一つですが、ほとんどの人にとっては初めての経験です。そのため、誤った選び方をしてしまい、高額請求や調査の失敗といったトラブルに巻き込まれるケースも実際に報告されています。
この記事では、浮気調査などを検討中の方に向けて、信頼できる探偵を見極めるためのチェックポイントを10項目に整理し、料金プランや契約時の注意点まで徹底解説します。この記事を最後まで読むことで、初めての探偵依頼でも失敗しない知識と判断力を身につけることができます。
探偵選びで失敗するとどうなる?最初に知っておくべきこと
浮気調査や素行調査を依頼したいと思っても、探偵業界には専門性が高く見えづらい部分が多く、消費者トラブルも少なくありません。実際、過去には「証拠が取れなかったのに成功報酬を請求された」「契約時の説明が不十分で高額な追加料金を請求された」といった被害事例が報告されています。
また、無許可営業を行っている違法業者も存在し、法令に基づかない調査をされると、逆に自分が法的トラブルに巻き込まれるリスクもあるため注意が必要です。
こうした事態を避けるためには、探偵業法に基づいた適正な業者かどうかを見極める目を持つことが何より重要です。探偵選びは、証拠の確実性や法的効力、そして今後の人生に大きく影響する判断です。次のセクションからは、信頼できる探偵を選ぶための具体的なチェックポイントを10項目に分けて解説します。
初めてでも安心!優良な探偵を選ぶ10のチェックポイント
信頼できる探偵を選ぶためには、最低限押さえておくべき確認事項があります。以下の10項目をチェックすることで、悪質業者を避け、適正なサービスを提供してくれる探偵を見極めやすくなります。
- ①探偵業届出証明書の確認
- ②過去の行政処分歴の有無
- ③誇大広告に注意(例:「成功率100%」「絶対証拠」)
- ④所在地が明示されている(できれば訪問相談が可能)
- ⑤料金体系が明確で、追加費用の説明がある
- ⑥契約書の交付・内容説明が適正である
- ⑦調査報告書のサンプルを見せてもらえる
- ⑧親身に話を聞き、契約を急がせない
- ⑨調査員の経験・実績が説明される
- ⑩調査後のアフターサポート(例:弁護士連携)が整っている
①探偵業届出証明書の確認
探偵業を営むには、各都道府県の公安委員会への届出が義務付けられており、「探偵業届出証明書」を交付されていなければ営業はできません。これは探偵業法で明確に定められたルールです。
信頼できる探偵事務所は、公式サイトに届出番号を掲載しているほか、事務所内にも証明書を掲示しています。番号が記載されていない、または開示を拒むような業者は違法営業の疑いがあるため、利用は避けましょう。
②過去の行政処分歴の有無
探偵業者が探偵業法に違反した場合、営業停止や廃止命令といった行政処分を受けることがあります。各都道府県警察の公式サイトでは、過去に処分を受けた業者の情報を閲覧できます。
探偵の調査対象は人のプライバシーに深く関わるため、違法調査や不適切な営業を行っていた事実があれば、依頼者にもリスクが及びかねません。事前に必ず調べておきましょう。
③誇大広告に注意(例:「成功率100%」「絶対証拠」)
「成功率100%」「絶対に証拠を押さえます」といった文言を掲げる探偵事務所には注意が必要です。こうした表現は消費者庁の指導対象になることもある「誇大広告」に該当し、実際には成功の保証はありません。
広告が魅力的であっても、その根拠や説明を求めた際に納得できる回答がない場合は、過剰な期待を抱かせて契約を迫る悪質業者の可能性があります。
④所在地が明示されている(できれば訪問相談が可能)
実体のある事務所が存在するかどうかも、探偵選びにおいて重要なチェックポイントです。所在地が記載されていない、あるいは事務所訪問を頑なに拒むような探偵は避けるべきです。
特に契約書の受け渡しや相談の場で相手の顔が見えないまま話が進むと、後にトラブルが発生しても責任の所在が曖昧になります。信頼性のある探偵ほど、訪問相談に快く応じてくれます。
⑤料金体系が明確で、追加費用の説明がある
調査料金は決して安くないため、料金体系や追加費用の有無が明確に説明されるかどうかは非常に重要です。見積もりに含まれる内容(人件費、機材費、交通費など)を確認し、不明点があればその場で質問しましょう。
「基本料金は安いが、後から高額な追加請求をされる」というケースもあります。信頼できる業者は、契約前に総額の目安や加算条件を丁寧に説明してくれるはずです。
⑥契約書の交付・内容説明が適正である
探偵に正式に依頼する際には、探偵業法に基づいた「契約前交付書面(重要事項説明書)」と「契約書(契約後交付書面)」が交付される必要があります。
これらの書類には、調査内容・料金・実施地域・報告方法・キャンセル時の対応など、依頼者が確認すべき情報が明記されていなければなりません。書面を急かされたり、口頭説明のみで進められる場合は危険です。
⑦調査報告書のサンプルを見せてもらえる
調査の結果として渡される「報告書」は、慰謝料請求や離婚調停などの場面で重要な証拠になります。裁判に耐えうる報告書を作成できるかどうかは、探偵事務所の技術力や経験のバロメーターです。
信頼できる探偵社は、報告書のサンプル(氏名や顔を伏せたダミー)を提示してくれる場合が多く、その内容や体裁を確認することで依頼後の安心感が違います。
⑧親身に話を聞き、契約を急がせない
信頼できる探偵は、相談段階から依頼者の気持ちに寄り添い、丁寧に話を聞いてくれます。一方で、話を遮って契約を急がせたり、「今すぐ依頼しないと手遅れになる」と煽るような業者は注意が必要です。
浮気調査などは心理的な負担も大きいため、冷静に判断できるよう配慮してくれる探偵を選ぶことが何より大切です。
⑨調査員の経験・実績が説明される
依頼する探偵事務所の実績や調査員の経験年数は、調査の精度や対応力に直結します。調査件数や成功事例などが具体的に示されているか、担当調査員のスキルや過去の実績を開示してもらえるかを確認しましょう。
「経験豊富」「実績多数」といった抽象的な表現ではなく、具体的な数字や内容で説明してくれる探偵を選ぶのが安全です。
⑩調査後のアフターサポート(例:弁護士連携)が整っている
証拠が取れた後こそ、次の行動が重要になります。慰謝料請求や離婚協議に備えて、調査後の対応(法的アドバイスや弁護士の紹介)まで含めてサポートしてくれる探偵を選ぶのがおすすめです。
ただし、探偵事務所からの弁護士紹介については「非弁提携」に注意が必要です。違法性がないか説明を受け、必要に応じて自分で弁護士に相談するのも一つの選択肢です。
探偵の料金プランは3種類|それぞれのメリットと注意点
探偵の調査費用は安くはないため、料金プランの違いを理解し、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。探偵社が提供する料金プランは大きく分けて次の3つに分類されます。
- 時間料金型プラン
- パック料金型プラン
- 成功報酬型プラン
それぞれに向き不向きがあり、注意点も異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
①時間料金型プランとは
探偵の稼働時間に応じて費用が発生する形式です。
たとえば「調査員2名 × 1時間1万5,000円 × 5時間」であれば、合計15万円という計算になります。
調査が短時間で済めば最も安価になりますが、状況が複雑で長引いた場合には割高になる可能性もあります。
おすすめの人:浮気の日時・場所などがある程度特定できている方、ピンポイント調査を希望する方
注意点:延長料金や別日調査の料金発生条件を事前に確認しておくことが重要です。
②パック料金型プランとは
あらかじめ決められた時間や日数分を一括で契約するプランです。たとえば「3日間20時間パック15万円」のような料金設定になります。
1時間あたりの料金は時間料金型よりも安くなることが多いですが、予定より早く調査が終了しても料金は返金されません。
おすすめの人:浮気のタイミングが読めない方、ある程度長期の調査を希望する方
注意点:不要な延長が生じないように、調査内容と時間配分を探偵側とすり合わせておきましょう。
③成功報酬型プランとは
調査の成果があった場合にのみ料金が発生するプランです。一見すると依頼者に有利なように見えますが、「成功」の定義は探偵社によって大きく異なります。
たとえば「浮気ではなかったという結果を報告した」だけでも成功扱いとなる事務所もあり、トラブルに発展するケースもあります。
おすすめの人:結果が出ない場合の金銭的リスクを極力避けたい方
注意点:成功の定義、報酬額、追加料金の有無を契約前に必ず明示してもらいましょう。
探偵に相談する前にやるべきこと
いきなり探偵に依頼するのではなく、事前準備をしておくことで、より正確で効率的な調査につながります。費用面でも無駄を防ぐことができるため、以下の点を事前に整理しておくことをおすすめします。
- 依頼目的を明確にする
「浮気の有無を確認したい」「裁判で使える証拠が欲しい」など、目的によって調査手法や費用が大きく異なります。 - 事前情報を整理しておく
対象者の顔写真、勤務先、通勤時間、行動パターンなどが分かっていれば、調査の効率が上がり、費用も抑えやすくなります。 - 複数の探偵事務所に相談して比較する
料金、対応、調査内容の説明などを比較し、信頼できると感じた業者を選びましょう。
探偵に相談すること自体はほとんどの事務所で無料です。まずは気軽に相談し、信頼できると感じた事務所にのみ依頼するのが、トラブルを避ける最も効果的な方法です。
トラブルを避けるために押さえておきたいポイント
探偵に依頼する際、料金や調査方法だけでなく、契約内容や調査後の対応など、見落としがちなポイントも確認しておくことが大切です。後から後悔しないためにも、以下のような点に注意しましょう。
①契約書の内容は必ず確認する
探偵と契約する際には、必ず書面で契約書を交わし、その内容をしっかり確認しましょう。調査期間や料金、解約条件などが明記されていない場合はトラブルの元です。特に「調査が成功した場合のみ報酬が発生する」といった表現には注意が必要です。
不明点があればすぐに契約せず、納得できるまで説明を求める姿勢が大切です。
②報告書の内容を事前に確認しておく
調査終了後に渡される報告書は、証拠として活用するための重要な資料です。しかし、探偵社によっては簡易な内容しか提示されないこともあります。写真の画質や日時の記録、調査対象の行動が明確に記載されているかなど、サンプルを事前に見せてもらえるかを確認しましょう。
裁判や慰謝料請求を見据える場合は、弁護士にも報告書を確認してもらうと安心です。
③弁護士との連携に注意する
探偵事務所によっては、「弁護士を紹介します」と案内されることがあります。必要に応じて法律の専門家と連携するのは有益ですが、どのような形で紹介されるのか、費用は発生するのかなどを事前に確認しておきましょう。
また、法律的なアドバイスは探偵ではなく、あくまで弁護士の判断が必要であることも忘れてはいけません。
④誠実な対応をしてくれるかを見極める
「今すぐ契約しないと証拠がつかめなくなる」など、不安を煽るような対応をする探偵社には注意が必要です。誠実な事務所であれば、無理に契約を迫ることなく、依頼者の状況を丁寧に聞き取り、調査の目的やリスクをしっかり説明してくれます。
不安な点を相談した際の対応や、説明の分かりやすさを判断材料にしましょう。
迷ったときの探偵の選び方Q&A
ここでは、探偵選びに関するよくある疑問をQ&A形式で解説します。「どこに依頼すればいいか決められない」「判断基準が分からない」と迷ったときの参考にしてください。
Q. 大手探偵社と個人事務所、どちらが安心?
一概にどちらが優れているとは言えません。大手は対応が迅速で実績が豊富ですが、担当者によって対応に差があることもあります。一方で、個人経営の事務所は代表者自らが対応してくれるケースが多く、きめ細やかな対応を受けられるメリットがあります。最終的には相談時の印象や説明の丁寧さで判断するのが良いでしょう。
Q. 料金が安い探偵はやっぱり危険?
料金が相場より極端に安い場合は注意が必要です。安さの裏に調査体制の不備や経験不足が隠れていることもあります。また、最初に提示された金額に含まれていない「追加料金」が後から発生するケースも多いため、見積もりの内訳を必ず確認しましょう。
Q. 依頼内容はどこまで探偵に伝えるべき?
できる限り正確かつ具体的に伝えることが重要です。対象者の行動パターン、通勤経路、趣味や交友関係などの情報は、調査の質とスピードに直結します。ただし、違法な調査(盗聴・不正アクセスなど)を要求してはいけません。法の範囲内で調査可能な内容かを確認しましょう。
まとめ|安心して探偵に依頼するために大切なこと
探偵選びは、依頼者の人生に大きく影響する重要な判断です。料金の安さや広告のインパクトに惑わされず、信頼性・透明性・対応力の3つの視点から慎重に選ぶことが、トラブルを避けるための最も効果的な方法です。
この記事でご紹介した10のチェックポイントを参考に、無料相談を活用しながら複数の探偵事務所を比較してみましょう。調査報告書のサンプルを確認したり、弁護士との連携状況について聞いてみることで、調査後まで見据えた安心感が得られるはずです。
浮気や不倫などで悩んでいる方にとって、調査結果は新たな一歩を踏み出すための重要な材料になります。確実な証拠を得るためにも、誠実で経験豊富な探偵選びから始めましょう。

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